出版社内容情報
悲しみに向き合い、乗り越えていくふたごの物語。
お日さまポカポカなジャズの調べ、「明るい表通りで」が流れる甘味処で出会った二組のふたご。小学生のマキとカツラ、もう一方は不思議なふたり組のおばあさん。
喪失感を抱え、おたがいを支えていたマキとカツラだったが、おばあさんのふたご、まりあとえりあに関わることで、しだいに心が前に進んでいく。
内容説明
お日さまポカポカなジャズの調べ、「明るい表通りで」が流れる甘味処で出会った二組のふたご。小学生のマキとカツラ、もう一方は不思議なふたり組のおばあさん。
著者等紹介
蓼内明子[タテナイアキコ]
青森県生まれ。児童文学同人誌「ももたろう」同人。第1回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞し、2018年『右手にミミズク』でデビュー。第18回創作コンクールつばさ賞(日本児童文芸家協会主催)読み物部門の優秀賞受賞作『きつねの時間』がフレーベル館より出版
井田千秋[イダチアキ]
イラストレーター。書籍の装画、挿絵などを多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
昼夜
20
気温が下がってきた季節の寒さとコロナの社会的距離確保の人恋しさとストレスで身体も心もギュッと縮み上がっていたのであったかいお茶を飲んで暖かさが染み渡ってホッとするときに似た読後感で心が和みました。早く普通の丁度良い距離感でお茶を飲みながら話をしたいです。2022/01/15
ヒラP@ehon.gohon
15
コンパクトな物語にしては、抱えているテーマが多くて、飛躍が多くて、少々疲れぎみでたどり着いた最後にあれこれが集約されているような物語でした。 マキとカツラの双子の姉妹関係。 どうして両親は不在なんだろう。 不思議な双子ユニットのまりえり正体。 雑然と話が進んでいくので、多少消化不良な読後感です。2024/09/18
spatz
14
オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリートが流れる喫茶店。どんな曲だろう、便利なものでちょっと検索するだけですぐに再生することができる。On the sunny side of the street。道には明るいところも暗いところも色々あるけれど、明るいところを歩こう、っていう意味ではないかと。音、も一つの大切なテーマになっている。題名通り二組の双子が出会う。どちらの双子も心の奥底に秘めたているものがある。出会いとは戸惑いを伴うものだ。再生の物語。発刊前なのであらすじは控えます😀2022/01/23
mntmt
12
耳を指で塞いだ時、聞こえる音。私も生きてる。2022/05/24
雪だるま
12
悲しい気持ちを抱えている小学生のふたごのマキとカツラが、おばあさんふたごのまりあとえりあ「まりえり」と出会い、それぞれの隠した気持ちに向き合い徐々に変わっていく。悲しい気持ちは半分に、大切な思い出は2人で合わせて2倍に。2人だからこそ乗り越えられると信じたい。いつも朝ドラで聴いている「On the sunny side of the street」の曲が読書中何度も頭の中を流れていて、ひなたに注ぐ希望の光を感じながら温かい気持ちで読んでいました。#ブレーメン通りのふたご #NetGalleyJP2022/03/17