出版社内容情報
おやすみ前の絵本の時間。セドリックはお気に入りの絵本をママに読んでもらいます。「もっかい!」と何度もせがむうちに、ママが先に寝てしまって…。怒ったセドリックが火を噴くと、なんと本当に絵本に穴があいちゃった…!?
字が躍る、おはなしがかわる、そして最後に、絵本のうしろに穴があく! ケイト・グリーナウェイ賞を二度も受賞した絵本界の奇才、 エミリー・グラヴェットが贈る"遊び心いっぱい"の絵本、新装版です。
内容説明
そろそろ、おやすみのじかんです。セドリックは、ミルクをのみはみがきをしておふろにもはいりあとはママにおきにいりのえほんをよんでもらうだけ…。
著者等紹介
グラヴェット,エミリー[グラヴェット,エミリー] [Gravett,Emily]
イギリスで毎年最も優れた絵本に贈られるケイト・グリーナウェイ賞を2度受賞した人気作家。邦訳には『へんてこたまご』『きれいずき』『シリルとパット ともだちになろう』(以上、フレーベル館)などがある
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務を経て、現在は絵本・児童書の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
47
図書館の辰年絵本のコーナーで。福本友美子さん訳! 何ともユーモラスな造りで、内容も面白い。裏表紙の仕掛け? など、こんな絵本は見たことがない。ドラゴンの表情が親も子も愛嬌たっぷり。歯磨きするドラゴンの子、キュートな目をしていて何度も見てしまった。寝る前の読み聞かせ、子どもは毎晩毎晩飽きもせず同じ本を読ませるのだ。日本だけではないんだね。2024/01/05
くぅ
20
息子が呆気に取られた結末でした。お母さんはお母さんの気持ちがよくわかる!(4歳5ヶ月)2021/10/23
遠い日
14
はるか昔、わたしも身に覚えのある夜毎の光景!あぁ、懐かしいやらぞっとするやら……。ねんねの前の読み聞かせが、親の思惑とは違うところへシフトしていく情けなさ。うちでは上の子がこうだった。ちょっとでも端折ろうものなら、子どもが覚えてしまっているその部分を即刻訂正、ダメ出しされる。あの時間は今にして思えば親子の蜜月、至福の時間だったんだなぁとわかります。穴あきしかけも楽しくて、子どもたちの「もっかい!」攻撃は必至ですね!#もっかい!#NetGalleyJP2021/06/04
麗月
13
職場で読み、好みの絵本だったので自分用に購入。セドリックがかわいい。娘が小さかった頃を思い出し、心がポカポカに。疲れて眠ってしまった母に構ってほしくてペチペチ叩く小さな手。 職場では低学年と中学年に読み聞かせ。 低学年はセドリックに心を寄せ、読み終わってからセドリックと同じように「もっかい!」コールがかかり、中学年は状況がわかってクスクスと笑いが起きた。 2025/02/11
spatz
12
もっかいもっかい!お話おもしろすぎてもっかいがとまらない。寝てほしいに。おとな目線でいえば、まずそこだろう。あるあるこどもっていつもそうだよね。でもそれだけにとどまらない。こどもが絵本をひっぱってきて読んでがはじまる。絵本の中にも自分がいる。ん?これは、劇中劇の体裁?本の中の世界、その本を読んでとせがむこども(ここではドラゴンのこども)、それを読んでいるわたしたち(わたしとこども?)何重にも入れ子構造になっている?そこがひらめきのすばらしさなのかもしれない。読み聞かせはすごくたのしそう。2021/04/16