出版社内容情報
主人公は11歳の中国人の少女、ウェン。幼少期に親に捨てられた彼女は、養護施設で育つ。寂しい生活の中での唯一の支えは親友のシューリンだった。ウェンがアメリカ人夫婦の養子になることが決まったとき、ウェンは喜ぶが、同時にシューリンのことを心配する。シューリンはウェンよりひとつ年上で、片足が不自由な為か、養子縁組の話がないのだった。「わたしがシューリンの家族をアメリカで見つけるからね!」とシューリンに言って別れ、アメリカに渡ったウェン。新しい服、十分な食べ物、学校へ通うこと、誰かの娘になること。すべてが待ち望んでいたことのはずなのに、ウェンはなかなか新しい環境に慣れることができず、新しい母の愛を素直に受け入れることもできない。頭の中は、中国に残してきたシューリンのことでいっぱいだった。シューリンの新家庭探しに奮闘するウェンだが、国際養子縁組は14歳未満とする、という中国の法律の壁が立ちはだかる。シューリンの14歳の誕生日のカウントダウンが始まるなか、中国の伝説、赤い糸でむすばれた「姉妹」は、伝説の通りに再び会うことができるのか?
ウェンが新たな地で愛情を実感できるまでをいきいきと描き、後半は親友の国際養子縁組の成否をスリリングにつづる、読み応えある作品。
内容説明
国際養子縁組で、中国からアメリカにやってきた少女ウェン。しかし、中国に残してきたシューリンのことが頭から離れない。ウェンとシューリンは、中国の伝説「赤い糸でむすばれた」姉妹だった…。
著者等紹介
ピーコック,キャロル・アントワネット[ピーコック,キャロルアントワネット] [Peacock,Carol Antoinette]
アメリカ、ボストン在住。作家、心理学者、精神療法士。歴史を教えている夫と、中国からふたりの子どもを養子に迎えている
日当陽子[ヒナタヨウコ]
翻訳家。3人の子どもたちが読みたいという本を紹介したくて翻訳家になる。訳書に『耳の聞こえない子がわたります』(第54回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
はる
しおり
昼夜
えりまき