出版社内容情報
タコだけどタコみたいな見た目じゃない、大きなマントを持つへんてこなタコ「ムラサキダコ」の不思議な生態に迫る。
内容説明
その生きものの名前はムラサキダコ。タコだけど、イカみたい。大きな目を持ち、ゆったりと海の中を泳ぐんだ。こんなヘンテコ生きものが持っている、とっておきのひみつとは…。海にはふしぎな生きものたちがまだまだたくさんいる。さあ、いっしょにさがしにいこう!
著者等紹介
中村宏治[ナカムラコウジ]
1947年、東京生まれ。学生時代に水中撮影と海洋生物研究の権威、益田一氏に師事。伊豆海洋公園をベースに海を学ぶ。30歳で日本水中映像(株)を設立し、あらゆる分野の水中映像で多くの作品を手がける。海外でも1982年にナショナルジオグラフィックの「The Lost Fleet of Kublai Khan・佐賀鷹島」の撮影を担当。2013年には英国自然史博物館の依頼でWildlife Photographer of the Yearの審査員を務めた
奥谷喬司[オクタニタカシ]
1931年、福岡県生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)増殖学科卒業後、東海区水産研究所勤務を経て、国立科学博物館動物研究部研究室長、東京水産大学資源育成学科教授、日本大学生物資源科学部教授を歴任。専門は軟体動物の分類、生態、資源の研究。理学博士。東京水産大学名誉教授、日本貝類学会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
82
海外では「ブランケットダコ(毛布のタコ)」と呼ばれるムラサキダコ。その名の由来は足を大きく広げた様子はマントや毛布を広げたように見えるから。そのマントは胴の3倍以上、体を大きく見せるからだろう。実際に海で見かけたことや海岸に漂着しているものを見かけたことがある。波間にゆらゆらと漂う姿は奇妙でもありすこし恐くもあり。本書には「人の役に立たないと思える生きもののなかにだってふしぎさやおもしろさ、かわいらしさがたくさんつまっている」と書かれていた。なるほどそのとおりだと思った。図書館にて。2019/01/16
たーちゃん
27
息子が選んだ写真絵本。大きなムラサキダコ。自分を大きく見せて敵から見を守る為にマントのような膜を広げます。泳いでてこんなのが海に現れたら怖いだろうなぁ。息子も「すごいねー!大きいねー」と言っていました。2021/01/19
kanata
23
大きなタコの写真絵本。マントをばっと広げ、空を飛ぶように海中をぐいぐい進む。生き物の写真で知的好奇心をくすぐるこういう絵本、最近増えてきているような気がする。2018/08/19
遠い日
14
一見、イカのように見える(わたし的には)この生き物は、ムラサキダコ。初めて聞くその名前に、俄然興味がわく。まだ、その生態等、わからないことが多いという。まるでマントのような膜が、腕の間から広がると、海を漂う怪人そのもので、不思議な雰囲気を帯びる。生き物の不思議は、いい。世界の奥深さに気づかせてくれる。2018/09/22
魚京童!
11
おくたにたかしじゃん!2019/07/24