出版社内容情報
親に捨てられたヘンゼルとグレーテルは、森の奥でお菓子でできた家を見つけます。しかしそこには人食い魔女が棲んでいて…。3・4・5歳向。
著者等紹介
小森香折[コモリカオリ]
東京都生まれ。作家、翻訳家。『ニコルの塔』(BL出版)にて第5回ちゅうでん児童文学賞大賞、第22回新美南吉児童文学賞受賞
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
大阪府生まれ。書籍の装画や絵本などを手がける。『希望の牧場』(森絵都・作/岩崎書店)にて2016 IBBY HONOUR LISTイラストレーション作品部門選定、第5回JBBY賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
55
お菓子の家の楽しさしか覚えていなかったが、こんなに恐ろしいお話なのはさすがグリム童話。捨てられた子ども達、初めは小石で家への道筋を付けるが、二度目はパンなので小鳥に食べられレしまう。お菓子の家にはお姫様ではなく魔女がいる!!!のも忘れていた!!! 2023/11/08
さおり
43
先日行った幼稚園で読みました。何とも言えない独特な絵で、こういうヘンゼルとグレーテルもまた良いな。最後、おうちに帰るふたりが川に差し掛かると、鳥が背中に乗せて川を渡してくれます。このシーンは初めて見ました。2021/07/02
たまきら
24
定番ですね。人形のような無機質な家族の絵が怖さを増幅させます。そして魔女の絵が半端なくパワフル。はっきり言って、この本の中で一番生き生き描かれています。そこが怖くも哀れ。オタマさんは結構気に入っていました。これ、昔のヨーロッパ版の「人をすぐに信じるな」だよな~。2018/03/23
ヒラP@ehon.gohon
18
「ヘンゼルとグレーテル」はどうしても、絵本作品が多いので他の絵本と比較してしまうのですが、グリム童話としては、スパイスの足りなさを感じてしまうあっさり感です。 本当はかなり怖くてどろどろした重さがあっても良いと思うのですが、幼児向けでしょうか。 それにしては、吉田尚令さんの絵は、あまり幼児向けではないような気がします。 しみじみとした吉田さんの絵を他の作品で見ているだけに、ちょっと意外感が禁じえませんでした。 強いて言えば、吉田尚令さんの絵のファン向けに、意外な一面をみせているのでしょうか。2018/10/08
Cinejazz
12
大きな森の傍に棲む貧しい木こりの夫婦。二人の子ども(ヘンゼルとグレ-テル)の母親は継母。食べ物がないので、こども達を森に置き去りにしようと訴える継母。不甲斐ない父親よ!<お菓子の家>におびき寄せる森の人喰い魔女! 知恵と勇気で困難を乗り越えていくヘンゼルとグレ-テルに惜しみない拍手を! グリム兄弟がドイツの幾つかの民話をアレンジしてできた愛と感動を呼び覚ます物語です。 2021/06/03