出版社内容情報
さんびくのくまの留守中に、女の子はおかゆを味見し、イスをこわし、ベッドで眠ってしまう。世界中で親しまれるイギリスの民話。
著者等紹介
神沢利子[カンザワトシコ]
福岡県生まれ。『タランの白鳥』(福音館書店)で第37回産経児童出版文化賞大賞、『流れのほとり』(福音館書店)で第2回日本児童文芸家協会賞、『いないいないばあや』(岩波書店)で第19回日本児童文学者協会賞、第17回野間児童文芸賞など数多く受賞
布川愛子[フカワアイコ]
神奈川県生まれ。イラストレーター。紙ものなどを扱うブランド“ai”デザイナー。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、広告、書籍装画、ステーショナリー、雑誌、絵本などを中心に活動。海外のクライアントワークも手がける
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
奈良県生まれ。昭和女子大学名誉教授。児童文学や児童文化に対する評論、作家・作品論、民話の研究、創作など幅広く活躍。絵本や民話の再話も多い。また坪田譲治文学賞などの選考委員もつとめる。著書は各ジャンルにわたって600冊を超える。著書に「西本鶏介児童文学論コレクション(全3巻)」(第36回巌谷小波文芸賞特別賞受賞 ポプラ社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
52
《布川愛子さんの絵を求めて》女の子の桃色の頭巾、飯椀のお花の模様、布団カバーのパッチワーク、桜色のおおきなくまのシャツ、ちゅうくらいのくまのスカートに隠れてた青と白のストライプのズボン、ちっちゃなくまのヘトヘトな感じ、布川さんの描くすべてが好みすぎる。くまのお家の雰囲気から女の子は歓迎されそうなイメージだけど、もし追いついてたらどうしてたんだろう。とちょっとドキドキ。2018/05/21
mntmt
26
神沢利子さんの語りがとても心地よいし、絵も見ていて気持ちが良くて、かわいい。2017/12/13
gtn
17
クマたちも、女の子を捕まえたところで、「一緒に食後のお茶はいかが」とでも言いそうだ。英国らしく。2021/07/02
遠い日
15
神沢利子さんの端正な訳がいい。いつも、この話を読むたびに、三匹のくまにとって、この女の子は一体どんな存在だったのかと思う。くまたちの生活を乱した、見知らぬ者。勝手にやってきて、引っ掻き回して消えてゆく。1回きりの訪問者。2019/11/06
あおい
12
この話、子供の頃は女の子が逃げれて良かったと思っていたけど今は勝手に家に入ってお粥を食べて椅子を壊すなんて…と熊に同情。玄関のwelcomeプレートが切ない。2022/09/13