内容説明
日本で田んぼをつくるようになって3000年。田んぼは日本人の原風景だ。たくさんの生きものを育み、水をため、浄化し、さまざまな文化を生みだしてきた田んぼの魅力に、写真家・内山りゅうがせまる!
目次
田んぼの一年
田んぼのカレンダー(田んぼのおしごと(準備―さあ!田んぼがめざめるよ!;田植え―ののちゃんの田植え日記;管理―ぐんぐん育って大きくなあれ!;稲刈り―ののちゃんの稲刈り日記;脱穀―だんだんお米になっていく;冬作業―冬にむけて))
田んぼは生きものワンダーランド(田んぼとともにおめざめ;田んぼの雑草コレクション;田んぼのカエル大合唱;どこにいるかな?イネのジャングルでかくれんぼ!;田んぼのスターコレクション;田んぼとトンボのふかーい関係!?;イネのトラブルメーカー害虫図鑑;みんなつながっている!?田んぼの生態系)
田んぼと人のくらし(田んぼでつながる人と文化;田んぼの今とこれから)
著者等紹介
内山りゅう[ウチヤマリュウ]
1962年生まれ。東海大学海洋学部水産学科卒業。“水”に関わる生きものと、その環境の撮影を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
160
田んぼを作るようになって数千年。先祖代々、稲を育ててきた。アキアカネが飛び交う頃、稲穂が実り頭を垂れ、五穀豊穣に感謝する。田んぼを豊かさの象徴として大切にしてきたからだろうか、人は田園風景を懐かしく思う。農作業は規則正しく行われる。春に田植え、秋に稲刈り。季節のうつろいとともに生きている。自然に抗わず、心身も整えていただく。…水面に波紋が広がる。視線の先にはトノサマガエル。思わず見つめ合う。スミレやタンポポ、ゲンゲなど多様な動植物が棲んでいる。「朝露が水面に落ちる風ゆられ青空に立つ雲も流るる(やすらぎ)」2022/04/02
kinkin
78
日本で田んぼを作るようになってから約3000年経つという。そんな今の田んぼの一年が写真と解説で丁寧に紹介されていた。田んぼといってもあるのわかっていてもそれがどのようにして作られていくのか農業に携わる人意外はほとんど知らないのではないか。そういう自分も・・日本人と身近にあった田んぼもどんどん減少し作りても高齢化している。そのうち農業が出来るのは特殊技能という時代が来るのではないかと感じた。合わせてそこに住む生きもの達についても解説されていた。鮮やかな緑色がきれいな写真だ。図書館本。2016/09/22
ヒラP@ehon.gohon
13
田んぼからどのようにお米が出来るのか、一年間になされる作業が丁寧に説明されています。知っているようで知らなかったことも多く、とても勉強になりました。 あわせて、田んぼに生息する昆虫やいろんな生き物、田んぼを彩る植物たちについての説明も丁寧です。 田んぼと人との関わり、田んぼ文化についても書かれています。 視覚的に分かりやすい構成になっているので、田んぼについての教材として、とても役立つ本だと思います。2016/05/21
遠い日
10
田んぼの一年を追いながら、稲の成長、収穫の他に、田んぼに集う多くの生き物たちの姿も追う。田んぼの土かき、水入れをすると、季節的なこともあるだろうが、不思議に生き物たちが集まってきては、そこで命を育み、繋ぐ。植物も、だ。ここでは有機農法とかではなく農薬を使う田んぼの紹介だったが、生き物たちに影響はないのだろうか。2021/08/22
chen38
1
子供に、田んぼにいる生き物を教えるために読みました 田んぼの横を散歩することが楽しみになりました2022/06/11