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文学の森
赤いペン

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784577042199
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

「そのペンは、人間に何かを書かせて、いつのまにか消えてしまうんだって」町でささやかれる、不思議なペンのうわさ。“物語”をつむぎながら、人から人へと旅をするというペンにかくされた“物語”とは…?第16回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。

著者等紹介

澤井美穂[サワイミホ]
北海道生まれ。常呂郡置戸町という厳寒の地で育ち、高校の国語教諭をしながら児童文学の創作に励む。『赤いペン』が児童書として初めての出版

中島梨絵[ナカジマリエ]
滋賀県生まれ。京都精華大学芸術学部卒業。個展・グループ展で作品を発表する一方、書籍の装画や雑誌への挿絵を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

itoko♪

74
【第16回ちゅうでん児童文学賞】大賞受賞作品。手にした人の問題を解決し、いつの間にか消えている『赤いペン』の謎。人から人へと渡り歩く不思議なペンの話を集めている、引っ込み思案な中2の夏野。頼れるアシスタントと共に辿り着いたのは、夏野が忘れていた祖母との記憶だった。出会うべくして出会う。そんな赤いペンのような存在ってあると思う。児童書ですが、瑞々しい文章で、引き込まれるストーリーでした。もっと長編で読みたかった。2015/10/01

ぶんこ

68
表紙と始まりの文章で苦手なホラーかと心配しましたが、お気に入りさんの感想を信じて読み続けました。 赤い万年筆が、必要とされる人に拾われ、忘れていた大切な事を思い出させてくれる。 睡眠障害になった小夜子さんの話と、イタリアに絵の勉強に行くおばあさんの話がお気に入り。 万年筆が好きなので、久しぶりに使いたくなりました。2016/01/15

tokotoko

65
とても地味な色の表紙。あまり読まれてないかも・・・って感じで、図書館にひっそりとありました。しかも私ったら!この本の、イラストを楽しみに・・・借りたんです!!そして、読んでみたらね、お話がもう素晴らしくて。。。赤いペンを巡る話なんですが、分類は児童書ですが、ぜひね、目立つところに置いてもらいたい!!と思いました。小説家を目指される方にも、本が大ー好きな方にも読んでもらって、感想を聞きたいです。舞台はきっと、私も大好きな町、小樽ではないかと思います。そして、作家さんもね、大大好きな北海道生まれの方です。2015/10/25

はる

58
表紙の絵のイメージと違って、暖かく優しい物語でした。不思議な赤いペンの謎を追いながら、しみじみとした人生ドラマを織り込んだ展開。ラストは爽やかで好みです。作中の挿絵はふんわりとして素敵なのに、どうして表紙の絵はこういう風にしたのかな。2015/12/28

ゆか

58
すごくよかったです。好みの作品でした。赤いペンの噂「人間に何かを書かせていつの間にか消えてしまう」夏野は、この噂を確かめようと文学館の二人と彼らから紹介してもらった五朗夏野のクラスメート春山と行動。ペンは、お話を紡ぎ続ける。好きな箇所「そんな話よりももっと世の中の役に立つことがあるだろうと思っていた。でも、世の中に役に立つってなんなんでしょうね。」「あんたはその作家が信じているものは何だと思う?」「物語の持つ力だと思う」「赤いペンは、持つと重くて、現実の世界のたしかさみたいなものが伝わってきた。」2015/12/10

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