文春文庫<br> 青春の一冊

文春文庫
青春の一冊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167217204
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

青春時代に出会った一冊の本──安岡章太郎、野坂昭如、田辺聖子、瀬戸内寂聴など、豪華執筆陣がそれぞれの想い出の書について語る

内容説明

多感な青春時代に出会った一冊の本。ある時は文学史上の名作であったり、ある時は名もない作品であったりする。それは洋の東西を問わず、ジャンルを越えて、ひとそれぞれの青春の想い出とともに忘れられることはない。安岡章太郎、吉行淳之介、田辺聖子、野坂昭如、塩野七生、俵万智など、豪華執筆陣が綴る読書エッセイ集。

目次

仕事部屋―せめぎ合う羞恥心と情熱(安岡章太郎)
『小鳥の来る日』(綱淵謙綻)
森鴎外『即興詩人』(丹阿弥谷津子)
やっぱり「時刻表」かな(宮脇俊三)
『ガダルカナル戦詩集』(井上光晴)
『赤と黒』(五味川純平)
『魯迅選集』(古山高麗雄)
『マノン・レスコー』(瀬戸内寂聴)
『ルーフォック・オルメスの冒険』(吉行淳之介)
ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』(永井路子)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃん吉

6
S63~H元年頃に雑誌連載の「青春の一冊」にまつわる著名人の随筆集。企画自体それほど珍しくはありませんが、執筆者に安岡章太郎、吉行淳之介等の大御所が並び、塩野七生等若手の部類の陣容は、今では圧巻。青春期が戦中戦後の執筆者も多く、物資欠乏の中、どうしても読みたいその本を、ようやく入手した話、疎開先や戦地に持参した一冊といった痛切な読書体験も多く語られています。また、戦中派の選ぶ一冊は岩波文庫や西洋文学が比較的多いようであったり、当時の必読書として三太郎の日記が出てきたりしていて、これもまた時代か。   2020/01/13

〜そよ風〜

1
白石一郎氏の話が面白い。卒業試験の前夜。一夜漬けで乗り切る算段だったが、夜まで間があったので気晴らしに1冊の本を借りてきた。あまりの面白さにあっという間に1巻を読み終え、貸本屋からもう2冊借りてきた。それを読み終えたのはもはや夕刻だったが、貸本屋へ走り残り全ての巻を借りてきた。夢中で読み終え気がついたら朝だった…留年のピンチ!この後の話は伏せておくが、一人の若者の人生を左右する場面で、それでも読ませてしまうような面白い作品をいつか書いて若者を惑わしてみたいものだと述懐している。その本の名は「姿三四郎」。

潟山男

0
ちょっと前(現役の人もいるけど)の著名人が「青春の一冊」を選んでいる。自分にはなかなか手が出せないような古典や文学作品がずらり。少しハードルは高いが、世の中にはまだまだ未知の本が多いことを実感させられる。2012/10/23

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