内容説明
むかしむかしあるむらでおとなはみんなたんぼへでかけていねかりをしていました。のこったこどもたちがおどうのところであそんでいました。そこへむらではみたことのないおとこがふらりとやってきました。月刊「キンダーおはなしえほん」1972年12月号初出。新潟県に伝わる民話絵本、待望の復刊。
著者等紹介
山中恒[ヤマナカヒサシ]
北海道に生まれる。『赤毛のポチ』(理論社)で児童文学者協会新人賞を受賞後、児童向けの読み物作品を中心に執筆する
瀬川康男[セガワヤスオ]
愛知県に生まれる。さまざまな技法でタブロー、版画、絵本などの作品を手がける。2010年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
19
見知らぬ男に誘われて、子供たちは…。ついていっちゃだめだよ、置いていっちゃだめだよ、と、思いつつ、大らかで、楽しいお話でした。2022/10/13
Midori Matsuoka
12
語りで聞いたことがあるお話を絵本で読んでみたくて見つける。 見知らぬ男に風のように連れられて、知らない山で秋の実りをおなかいっぱい食べる子どもたち。しかし、男は子どもたちを置いていったままいなくなってしまう。困り果てた子どもたちがたどりついた家に住むおばばはさっきの男の母親で、男は気まぐれな南風だった。子どもたちは北風に連れられて無事家に帰りつく。 北風と帰ってくる、というくだりが好き。あと、昔話の流れだとおばばは鬼ばばなんじゃないか、と勘繰ったりするけど、なんだか丸くおさまるところが好き。2023/11/16
あおい
11
気まぐれな南風、優しいお母さん。瀬川康男さんの絵、味があるなぁ。2020/02/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
新潟県に伝わる民話。 紙芝居でも絵本でも読んでいるのですが、瀬川康男さん絵のこちらは未読でした。神さまっぽくないけれど、子どもたちがあっさりついていくのが理解できる風貌、さすが味がある絵です。2024/05/15
退院した雨巫女。
10
《書店》風に振り回されたが、いい経験になりましたね。知らない人に付いて行っちゃダメですね。2012/12/05
-
- 和書
- アンコールワット