内容説明
むかしむかしのことです。やまのおくに、すみやきが、ひとりでくらしていました。すみやきは、あるとき、ちいさなちいさなたぬきを、いっぴきつかまえました。すみやきのおやゆびのうえにのるくらいの、ちいさいたぬきでした。月刊「キンダーおはなしえほん」1975年10月号初出。民話的な語りを精緻なイラストで描いた名作絵本、ついに復刊。
著者等紹介
佐藤さとる[サトウサトル]
神奈川県生まれ。出版社勤務の後、作家として活動を始める。『だれも知らない小さな国』(講談社)で第13回毎日出版文化賞、国際アンデルセン賞国内賞などを受賞
村上勉[ムラカミツトム]
兵庫県生まれ。佐藤さとる作品の挿し絵をはじめとして、800タイトル以上の絵本、童話を手がける他、切手のデザインなどでも知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nakanaka
75
山奥に住む炭焼き職人の男がとても小さな豆狸を捕まえて、という話。村上勉さんの優しい絵が印象的です。しかしながら、終わり方がイマイチ納得出来ない話でした。2017/02/14
yomineko@ヴィタリにゃん
65
すみやき屋にやって来たまめだぬき。小さくてかわいくてよく懐いている。町に行ってつい見せびらかすとまめだぬきを欲しがる人がいたが、断った。が、後をつけられ、すみやき屋を鉄砲で撃ってまめだぬきを奪おうとしたが、、、2024/01/20
しゅわ
31
【図書館】コロボックルシリーズの絵本を借りた勢いで、佐藤さとるさん&村上勉さんタッグを何冊か借りてきてみました。山奥で暮らす炭焼きと、小さな小さな狸=まめだぬき のお話です。人の良すぎる炭焼きの行動にハラハラ…彼にピンチが訪れる場面では、娘と一緒に息を飲んでドキドキしました…が、「え?それでいいの?」というオチに唖然! なんともいえない不思議な読後感でした。2014/05/09
海(カイ)
24
【図書館】作:佐藤さとる、絵:村上勉のコンビ作品♪随分、古い作品なんだな。 これは、復刻版。 佐藤さとる氏は小さいものが好きなのかな?(*´艸`)2014/05/20
いろ
17
7歳男児,思いの外かなり気に入ったようで,度々読み聞かせに選ぶ。母(私)も大好きな佐藤さとるさん&村上勉さんコンビの絵本なので嬉しいv 山奥の炭焼きと,一緒に住み始めた「まめだぬき」の昔話。日本には「豆狸」という妖怪がいるらしい。このお話の「まめだぬき」も妖怪なのかな~? そんな感じはしなかった。とっても小さくて可愛い狸。だけど,町の人との展開の意外さは,やっぱり妖力によるのかな。町の人への炭焼きの対応は更に意外で,ちょっぴり寂しい気持ちも残った。ラストのユーモアには「字が読めない?」息子まだ理解できず。2015/11/19