内容説明
わたしはおぼえています。かんのんぼさつになるまでのながいじかんを。わたしはおぼえています。出会った多くの人たちのことを。それでは、わたしのはなしをはじめましょう。
著者等紹介
松原裕子[マツバラユウコ]
1976年生まれ。幼少期は奈良県で育ち、成安造形大学日本画科を卒業。現在は石垣島に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
70
九州国立博物館の絵本⑥平安時代の仏像「観音菩薩像」をモデルにした絵本。「わたしのはなしをしましょう」わたしは木の中で生きていた。森の中で生き物を見守っていたけれども、ある日嵐が来て木は倒されてしまった。倒れた木は川を流れて人の里にたどり着く。そして、木から彫り出されて観音菩薩になった。ずっとみんなを見守っている▽松原裕子さんの絵がカラフルで神々しい。巻末に写真付きで解説有り、解説では観音様は男性なのか女性なのかひみつだそうです。2024/02/02
yomineko
57
読み友様からのご紹介本です📚観音簿様のお話。観音菩薩は平安時代に生まれた。若い頃は十一面観音菩薩であった。さて、女性だろうか?男性だろうか?答えは言わないそうです😊身長約155㎝なので女性?実物は九州国立博物館にて!!!2024/08/12
♪みどりpiyopiyo♪
53
わたしはおぼえています。かんのんぼさつになるまでのながいじかんを。わたしはおぼえています。出会った多くの人たちのことを… ■観音さまのお話を読みました。むかし むかし、まだ人がいない むかしから、観音さまが見てきた世界。■今は九州国立博物館にいらっしゃる重要文化財木造観音菩薩立像の、これまで歩んできた道を描いた絵本です。神話と現の匙加減が素敵で、柔らかな光に包まれる様な絵も優しく神々しくて。仏像の本質って「像」ではなく「仏」なんだよなぁ、と改めて感じさせてくれる良いご本でした (ღ′◡‵) (2008年)2019/06/20
ネギっ子gen
47
【新しい姿になっても、わたしは みんなを見守ります】仏像が、九州国立博物館へやってくるまでの物語。時空を超え、人々を見守り続ける仏像のことを描かれる絵本。巻末の、物語のモデルになった観音菩薩像の解説で、<わたしは たくさんの命に かこまれて あたたかい木の中で 生きていました。わたしは、いつしか みんなを 見守るように なりました。けれども、ある日 あらしが来て 木はたおされ… 流され… 流され… 人の里。わたしのすがたが 見えたのでしょうか。わたしは 木からほりだされ かんのんぼさつに なりました>と。2024/04/12
tellme0112
7
わたしのはなしちがい。間違って借りる。もっと下の人間のはなしを読みたかったのです。。。タイミング悪かったね…読者に有り難がられない菩薩の話。2017/11/20