出版社内容情報
創刊百年を迎えた俳誌「ホトトギス」の雑詠欄の巻頭を飾った名句、約5000句を全収録。鬼城・蛇笏・秋桜子・誓子らの近代俳句の名作が、明治から平成7年まで並ぶ。巻末には、その収録作品の音順索引付。
俳誌「ホトトギス」は、明治30年に創刊され、創刊百年を迎えました。俳句に限らず、現在まで百年間続いている雑誌は他に類がないでしょう。「ホトトギス」誌の歩みは、日本の近代俳句そのものの歴史といっていいような大きな存在です。 この百年を記念して3冊のシリーズを企画しましたが、これはその第1冊めです。高浜虚子が明治41年に「ホトトギス」誌に雑詠欄を設けてから今日まで、その雑詠欄の巻頭句として選ばれた作品、約5000句を全収録したのがこの1冊です。 俳人にとって、「ホトトギス」誌の巻頭に選ばれるということは、この上ない名誉でした。その巻頭の場を、ある時期は村上鬼城が独占したかと思うと、そのつぎには飯田蛇笏が登場してそれにかわる、つぎには水原秋桜子が出現、そのあとには山口誓子や中村草田男、川端茅舎が──というような、豪華な競り合いが続いたこともありました。 それらの作品は「ホトトギス」のみならず、近代俳句の精髄といってよいすぐれた、歴史的な作品です。平成7年まで収録された全作品をアイウエオ順に配列して巻末にさくいんとして利用できるようにしてあります。
内容説明
雑詠欄の巻頭を飾った、明治から現代までの近代俳句の名作四千数百句を全収録。