内容説明
いま世界中でさまざまな生きものが絶滅の危機に追いこまれています。この本に出てくるコウノトリも、昭和46年、日本では野生の個体が絶滅してしまいました。しかし、最後のコウノトリの生息地となった兵庫県豊岡市では、もういちどコウノトリを豊岡の空に復活させるために、力をあわせて活動を始めました。この本の著者、池田啓さんは、今「兵庫県立コウノトリの郷公園」で、野生復帰プロジェクトに力を注いでいます。この本は、郷公園と豊岡の人びとの、50年間の活動の記録です。
目次
01 タヌキ学者が化けた?
02 特別天然記念物コウノトリ
03 約束への一歩 郷公園、誕生
04 プロジェクト1 増やし、育てる
05 ハチゴローがやってきた
06 プロジェクト2 野生復帰トレーニング
07 プロジェクト3 コウノトリと共生する町づくり
08 台風
09 放鳥の日
10 コウノトリがおしえてくれた
著者等紹介
池田啓[イケダヒロシ]
兵庫県立大学教授、兵庫県立コウノトリの郷公園研究部長。1950年山口県生まれ。1973年九州大学理学部生物学科卒業、1979年九州大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。1984年文化庁文化財調査官。天然記念物の指定や保護を担当。1999年より現職。コウノトリの野生復帰事業を推進する。専門は動物生態学、保全生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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