内容説明
2000年夏、三宅島で雄山の動きがさかんになり、とうとう8月半ばには大噴火をおこし、島は真っ黒な火山灰におおわれてしまった。島の人びとは、火山灰と火山ガスのために、全員、ふるさとの島を離れた。人がいなくなった後も、島には生きものが残った。では、三宅島は、どんな生きものがすむ島だったのか。本書は、この島に生きてきたなかまたちを、これからたずねた本。
著者等紹介
モイヤー,ジャック・T.[モイヤー,ジャックT.][Moyer,Jack T.]
1929年、アメリカ合衆国カンザス州に生まれる。少年時代を大自然と共に過ごし、ナチュラリストの目を養う。大学で生物学と東洋学を学び、1970年ごろから、サンゴ礁にすむ魚の繁殖について本格的な研究を開始する。日本の魚類行動学のパイオニアでもある。現在は海洋生態学と環境教育のコンサルタントとして活躍。毎年夏には、子どもたちを対象に、「三宅島サマースクール」をおこなっている。ライフワークは、人間と自然の新しいつきあい方を考え、伝えること。1997年にはスイスジュネーブ環境保全基金から、地球環境保護に貢献する世界の学者・専門家1300人の一人に選ばれた。長年、三宅島に暮らしていたが、2000年の雄山の噴火により、以後は避難生活が続いている
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