内容説明
１００年以上も前に建てられた館‘とんちん旧館’では今日もまた、ごくごくふつうの一日がくりかえされます。ただちょっぴりほかと違うことに、ここの住人たちはかなり風変わりだったのです…。とんちん旧館の壁をとりはらって、ある一日の朝から晩までを精密な絵とウイットあふれる会話でお見せします。住人たちやどうぶつたち、訪問客のくりひろげる奇妙な一日をどうぞお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
丁寧に描きこまれた絵を楽しむ本です。自分がせっかちでこういう絵が描けないので、すごく楽しく読んだんですが、オタマさんは地下しかきちんと見ていませんでした。…はい、彼女もせっかちです。2019/11/07
あたびー
20
読友さんのオススメ。アパートメントになり様々な住民が住んでいる100年前の邸宅。ドールハウスのように展開されていてフラットごとのストーリーを時間を追って見られるようになっている。周りにピックアップされている住民の姿を探したり、どこかで起こっている事の顛末を心配したり、かなり楽しめる。トンデモ科学者と排水管に詰まった猫の毛とバイクとアートでエライことに。ネズミと犬猫ホームレス泥棒果てはワニまで現れる地下の様子も楽しい。 2019/11/11
Squirrel
19
ページごとに時間が進んでいるので、その変化を楽しむ絵本。絵が細かいので老眼きてる私はかなりギリギリな感じ。字が読めない子でもその変化を楽しむことができるのではないだろうか。子どもってかなり細かいところまで見てますよね。なので、見ようと思えばかなり時間をかけることができる絵本です。私はお花配達人に注目してました。2011/09/05
けんとまん１００７
16
凄いなあ～と、脱帽。いろんな見方ができて、飽きることがない。部屋ごとでもいいし、階ごとでも、全体でも。それぞれが別々のようで、関連していたり・・・って、繋がっているから必然的にそうなるか。それにしても、こんな発想は、どこからやってくるんだろう？2017/10/03
かりさ
8
図書館にて2歳の息子がえっちらおっちら(大型絵本なのです)大事そうに抱えて持ってきてじぃ～っと穴が開くんじゃないかってくらい真剣に見ているので借りてきました。で、一緒に見始めたらなんて楽しい！私もすっかりとりこになってしまいました。100年以上も前に建てられた「とんちん旧館」。今は5階建てアパートに改築されています。とんちん住人たちのとある一日を時間ごとに描いているのですが、穏やかな平和な一日かと思いきや、えっ？うそ！ありゃまぁ…。と波乱万丈の一日。1ページ1ページが楽しくて何度でも眺めてしまいます。2011/06/29
