内容説明
ある朝、ふと目にとまった〈俳優、死亡〉の記事―。俳優エリック・タールは、幼い僕を捨てて去っていった父だった…。死の謎を追ってさすらう少年アランが出会う、かつて父を愛した、そして父が愛した男たち。父の航跡をたどるうち、少年はいつしか悲しい愛のかけらを手にしていた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
57
気恥しいタイトルと、表紙にめげす、図書館の閉架から借り出して読了。"Backtrack"という原題の本作は、ブランドステッター・シリーズでお馴染みのジョゼフ・ハンセンが、12年をかけて推敲し、紆余曲折を経て上梓に漕ぎ着けたもの。赤ん坊の自分と母を捨てた父の死を知った少年が、時代遅れの美貌の俳優だった父の足跡を尋ね、終焉の地ハリウッドで所縁の人びとに出会い、自殺とされた父の死の真相に迫ってゆく。1980年代の衰退しつつある映画の都を背景に、孤独な男たちの愛と死が、17歳の少年の体験を通して、哀切に描かれる。2021/12/03
canabi
1
1−20182018/01/02
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