内容説明
眠れぬ夜の「心の友」と評判のラジオへの多くの便りをまじえて綴られた懐かしい香りの、ほのぼのエッセイ。
目次
第1章 お便り、ありがとう
第2章 スタジオ打ち明け話
第3章 哀しくも懐かしい日々
第4章 新米アナ奮闘記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワタナベ読書愛
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昭和32年にNHKに入局、39年に退局後、フリーで活躍している女性アナウンサーの生い立ちと、放送の仕事の体験談。実験的に始まった「ラジオ深夜便」は2021年も続いているが、その舞台裏にはたくさんのドラマが。放送を通じて知り合った聴取者の方々との交流、先輩からのお小言、寿命が縮まる失敗談、心温まる話など盛りだくさん。戦中、疎開していた少女時代の経験やアナウンサーになるまでの体験、苦手な水泳を克服した話など、仕事以外の側面も惜しげなく披露。長く仕事を続け、今尚輝いている筆者の素敵な感性に触れて心が耕される。2021/05/22