内容説明
非常にして明朗な呪術師ドン・ファンに導かれ、意識の処女地へと分け入るカスタネダの苦闘。人間精神の可能性を極限まで追求する待望の最新作。
目次
第1章 精霊の顕示
第2章 精霊のノック
第3章 精霊のトリック
第4章 精霊の来訪
第5章 意志の要求
第6章 意志の操作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せらーらー
2
ヤキ・インディアンの呪術師、ドンファンと、文化人類学者カルロス・カスタネダのスピチュアル系の話、らしい。ガルシアマルケスの『百年の孤独』を彷彿とさせるマジックリアリズム。現在ではこの手の話はあまた聞くけど、80年代にこの本が出版された時は、みんな意味がわかったのかな。二元論のような、いい悪いとか、優しい意地悪とか、そういうレベル以外の第三の点を噛ませて意識すること。中動態ってこと?精霊は人間に兆しを見せて合図する。私はそれをひたすら待つ。私はこちらとこちら、どっちにもいるってこと。2024/10/08