出版社内容情報
本書は、さまざまなタロットカードを手がけてきた作者が、ルノルマンカードを手にして、その占いの的確さに驚き、自分でもオリジナルのカード製作にとりかかり、さまざまなこだわりを詰めこんで完成させた作品である。ルノルマンの古典的な魅力満載で、初心者からベテランまで幅広く活用できる教科書的なテキストといえる。
ケイトリンのデッキは、通常のルノルマンカード36枚に加えて、カードが3枚多い39枚。同性どうしの人間関係を占う際に使いやすいよう「紳士」「淑女」のカードが2枚ずつあり、「占い師」のオリジナルカードは占いを勉強中の人が象徴カードなどとして使えるという。これら3枚は予備的なカードであり、通常は36枚の札で占う。
また、通常のルノルマンとは名前が異なるカードが2枚ある。1枚目は「鞭」が「ほうき」に変更されている。古い時代のカードには、革の鞭ではなく白樺の枝でつくられた枝鞭が描かれており、ケイトリンのデッキでは、この枝鞭の柄を長くした「ほうき」が描かれている。また、キリスト教徒以外の人でも使いやすいよう「十字架(Cross)」が「渡る(Crossing)」に変更され、深い谷につり橋がかかっている絵が描かれている。しかし、2枚とも名前は違うが、意味的には従来どおりである。
各カード単独の意味に加えて、ほかのカードと組み合わせたときの意味や読み方も詳しく解説されており、初心者向けの簡単な占い方から、36枚すべてを展開するグランタブローのさまざまなテクニックまで網羅されている。ケイトリンが実際に相談者相手におこなったリーディングの実例もあり、具体的なカードの読み方が練習できるなど、ルノルマンの習得に必要な情報がほぼすべて盛りこまれているといっても過言ではない。
【目次】