出版社内容情報
深川の道具屋の娘お光は男まさりのお転婆、双子の兄・清太郎はおとなしく引っ込み思案だった。
悩んだ父親はお光に踊りを、清太郎には剣術を習わせるが、気が付いたら二人は入れ替わっていたのだった。
剣に秀でたお光は大名家で奥女中として姫様に剣術指南をすることになり、姫様に竹刀を持たせようとするのだが……。
ある夜、お光は、屋敷に入り込んだ盗っ人を捕縛して…。
【目次】
内容説明
深川の道具屋の娘お光は男まさりのお転婆、双子の兄・清太郎はおとなしく引っ込み思案だった。悩んだ父親はお光に踊りを、清太郎には剣術を習わせるが、気が付いたら二人は入れ替わっていたのだった。剣に秀でたお光は大名家で奥女中として姫様に剣術指南をすることになり、姫様に竹刀を持たせようとするのだが…。ある夜、お光は、屋敷に入り込んだ盗っ人を捕縛して…。
著者等紹介
伊丹完[イタミカン]
映画マニアとして知られ、落語やミステリにも造詣の深い著者が満を持して、大江戸のエンターテインメントに挑戦。執筆の合間には映画祭審査員、江戸講座講師、寄席での対談をこなし、試写室めぐりをするなど多忙な日々を送る、今もっとも注目の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
14
個人の感想です:A-。深川佐賀町の道具屋田島屋に双子が誕生。兄の清太郎は大人しく引っ込み思案。妹のお光は餓鬼大将に反撃し、「深川の鬼娘」とあだ名される。父は兄に剣術、妹に踊りを習わせようとするが、顔の似た二人は入れ替わってしまう。剣術を極めたお光は大名家に奥女中として入り、菊姫様に剣術指南を始めた。表題の「ごめんあそばせ」が使われる場面を読んで、大笑いしてしまった。『とりかへばや物語』にも似た展開がある。兄妹は性自認はストレートだと思うが、男らしさ、女らしさで決め付ける世間への反撃が愉快で、続編を読みたい2025/06/29