出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が人気シリーズ!
内容説明
矢内栄次郎は、南町の筆頭与力・崎田孫兵衛から相談を受けた。商家から二千両以上を盗んだ盗賊の頭が捕まり、手下の「闇夜の烏」と名乗る者から、三日以内に頭を解き放たなければ、どこかで人が死ぬという脅迫状が奉行所に届き、既に一人死んだというのだ。三味線の名手で抜刀術の達人の栄次郎は、南町同心の鏑木真一郎に協力し、犠牲者が出ぬよう奔走するが…。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
“時代小説が書きたくて小説家を志した”と言う氏の面目を十二分に発揮した(栄次郎江戸暦)シリーズは、確実に大人の読者を魅了し、人気を不動のものにしている。1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
49
感想&レビュー1400冊目。令和7(2025)年最初の一冊です。第11代将軍徳川家斉の実父である一橋治済(はるさだ)が、旅芸人の女に産ませた子である矢内栄次郎の活躍の物語です。此度は、南町奉行所定廻り方同心である鏑木真一郎が、悪女お園に惚れて身を持ち崩す物語です。鏑木は、お園に惚れて、お園が家が欲しい、呑み屋をやりたいと言うので、その金を作るために、盗人の頭である当間の弥三郎の隠し金千両を隠してお園に渡す。このために鏑木は、お園の亭主をはじめ三人の者を殺す。2025/01/02
犀門
1
No.049★★★★☆南町同心の鏑木と、その手下の岡っ引き分の様子は最初から怪しかった。読者にこんなに匂わせてしまうなんて…。2024/08/22
goodchoice
0
相変わらず栄次郎のお節介は止まらない。最近、三味線も嫁取りも中途半端なままで、もやもやしている。2024/03/22