出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
中山道で江戸から三十四番目の宿場が奈良井宿だ。京からでも三十番目になる。宿場町の外れに料理自慢の老舗旅籠「美杉屋」があるが、主が中風で倒れ厨には立てなくなってしまった。跡取り息子の梅次郎はまだ十二歳、料理を教えはじめたばかりだった。このままでは美杉屋の味が消えてしまう。そんな折、「のどか屋」の常連で幕府の御用を務める「黒四組」の面々がやって来て…。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
45
木曽からやってきた12歳の梅次郎。多分今の年齢でいうと10か11歳の子供が一人で江戸に出てくるとはwしかも修行!詰め込み授業であっという間に一人前に。魚の焼き具合も教われて良かったね。ここまで評判の豆腐飯、作ってみたくなってきたよ。のどかに流れていくこの旅籠だけど、天保の改革など時代をほんのり感じられるのもまた良い。2023/08/12
ミド
6
二代目の千吉も弟子をとるまでになるとは。二人目の子どもも順調に育ち、弟子は出来が良く、水野忠邦が罷免されて天保の改革も終了とのどかな日々。きのこは3種入れると美味しくなるのか。せっかくきのこの季節なので試してみよう。2023/10/24
なお
6
のどか屋は今日も平和です2023/03/30
kmzwrs5781
2
シリーズ37作目。またまたのどか屋を経て料理を愛する立派な料理人が誕生した。あの時代、まだ十代の前半に一家を肩に背負うその重責たるや今では考えられないことだろうなぁ。どんなに重い人生であってものどか屋と共に、幸あれ。2023/09/26
goodchoice
0
成長が着々と進み、弟子も増えつつある。2023/04/14