出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が人気シリーズ!
内容説明
矢内栄次郎は薬研堀の料理屋『花むら』で奇妙な殺人事件に遭遇した。向かいの座敷の客で作事奉行の戸田景昭が厠で何者かに殺されたのだ。盆の窪に小さな傷があり、細い針で刺されたのでは…。いったい誰が何のために殺し屋を雇ったのか。なぜ料理屋で殺したのか。盆の窪殺人事件は他にも例があるのか。調べが進むうちに、殺し屋の新たな標的が浮上してきて…。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
“時代小説が書きたくて小説家を志した”と言う氏の面目を十二分に発揮した“栄次郎江戸暦”シリーズは、確実に大人の読者を魅了し、人気を不動のものにしている。1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
58
① 田宮流抜刀術の達人で、三味線の名手である矢内栄次郎が、事件の謎を解く物語です。読みやすく、展開が早く、テンポがよく、次々に謎が深まっていきます。栄次郎が、殺し屋の「七化けの悌次」を追っかけて行くと、あろうことか悌次が栄次郎を襲って来ます。それは、大御所治済が栄次郎を二十万石の大名家に養子に入れようと動いたことで、受け入れを反対した大名家の家臣が悌次に依頼したことでした。シリーズ28作目。2023.02発行。字の大きさは…中。2023.03.23読了。★★★☆☆→2023/03/23
犀門
2
No.085★★★★☆いつもながら栄次郎の推察の鋭さよ。秋の家の表にいた老齢のいかけ屋の存在も怪しいと思っていたのか?。天晴れあっぱれ。2023/11/20
goodchoice
0
今回もしっかりした筋立てで楽しめる。途中からだんだん事情が分かってきて、栄次郎の謎解きは冴えている。2023/04/04
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- 和書
- 太平洋の世紀 〈下〉