出版社内容情報
人気怪談師・オカルトコレクターの著者による初の単著。自身の体験談、呪物や幽霊屋敷の話、店の怪現象などを綴る実話怪談集
内容説明
あと一回その話をしたら死ぬよ。封印した話、深夜の客、一〇〇枚の短冊の奇跡、何かが這う幽霊屋敷、転んではいけない場所追いかけてくる霊…他。稀代の呪物コレクター初の書き下ろし怪談集。
著者等紹介
田中俊行[タナカトシユキ]
1978年兵庫県生まれ。怪談・呪物を蒐集するオカルトコレクター。幼い頃から奇怪なものや怪談話を集めはじめる。イベントや配信で怪談師としても活躍。2013年「稲川淳二の怪談グランプリ」、2021年「怪談最恐戦」で優勝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
69
【読書の秋も、やっぱり怪談】「コレクター」である著者のことを始めて知ったのは、表題作「あべこべ」が稲川淳二ら評者の激賞を受けてチャンプの栄光に輝いた怪談師としてではない。これまた大島てる・松原タニシ生配信番組でのゲスト登場。その後まさかの『モニタリング』登場で高橋一生に呪物をプレゼントして謎の食いつきと好感触を決め、全国区へトレンドイン。これは流石に予想できなかった出世ぶりだ……(続く)。2023/10/28
佐倉
16
かの呪物コレクター・怪談師の田中俊行の怪談集。何個か聞いたことのある話もあったが特に『あべこべ』はやはり別格。服を逆さに着た一家の異様さ、憑かれた彼女が始める逆拍手とシンプルゆえに「これはヤバい!」となる異常、それなのに余韻の残る終わり方など完成度が本当に高い話。怖さで言えば「あと一回その話したら死ぬよ」という台詞が印象的な『白い手』、不思議さで言えば異様に安くて美味い、時代錯誤な店(おそらくタイムスリップ?)の『まぼろしのうどん』酪農カフェに現れた大歳の客との出会いを描く『不意な来訪者』が楽しかった。2024/05/21
ぐりとぐら
15
表題作ほか、いくつかは田中氏が語っている動画などで知っている話だったが、文章になっていると理解しやすく、より怖かったり、不気味さを感じた。「犬を飼ってはいけない村」、「マナーさん」とかは、ほかと毛色が違い、印象深い。時空を超えてインドからやって来た1ルピーは、まだ田中氏の手元にあるのだろうか?「それに会うと」、「抱き人形」は、その後も知りたくなる余韻。あとがきまで雰囲気あって、面白かった。2024/08/18
きょん
10
オカルトコレクター田中俊行さんの怪談集。語りも上手いが文章もイケてる。怖いなあ~という話からちょっと視点をずらした話まで。まだまだネタあるよね?続編が読みたい!呪物にまつわる怖い話も、、、チャーミー、、、2023/07/11
澤水月
10
肩書きで身構えていたが実に良かった。「うえ、うえ、うえ」…こういうの好き!実際に自分の周りでかつて語られていたような怪談が読め、要所要所の挿画も相俟って懐かしい。素朴な語り(の書き起こし)の中に突如エグい内容。読み手に障らないならいい(大丈夫ですよね?)2023/07/11
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- 和書
- ホーキーベカコン 〈3〉