出版社内容情報
南町奉行・根岸肥前守鎮衛。老年ながら供も連れずお忍びで自ら市中の探索を行い、名奉行とうたわれていた。そんな鎮衛を狙う一団から救ったひとりの青年。気品あるたたずまいであったが、彼には記憶がなかった。新シリーズ第1弾!
内容説明
名奉行根岸肥前守の下、名無しの凄腕拳法“番外”同心誕生の発端は、御三卿清水徳川家の“開かずの間”から始まった。そこから聞こえる“物の怪”の経文を耳にした菊千代(将軍家斉の七男)は、物の怪退治の侍多数を拳のみで倒す“手練”の技に魅了され教えを乞うた。願いを知った松平定信は、『耳嚢』なる著作で“物の怪”にも詳しい名奉行の根岸に、その手練との仲介を頼むと約した。
著者等紹介
牧秀彦[マキヒデヒコ]
1969年、東京都国立市に生まれる。早稲田大学卒業後、会社員を経て職業作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
74
南町 番外同心「名無しの手練」1 巻。話し方がまどろっこしい進み方で読みずらかった^_^;南町奉行根岸肥前守の下、凄腕剣法を使う若様と、奉行所の健作、俊平それに杢之丞、譲之助が加わり 番外同心として難事件を解決するのかな。2022/04/25
はつばあば
40
徳川御三家の将軍争いがちょっとややこしくてねぇ。吉宗さんが田安家と一橋家と清水家の三卿を作って・・その家治さんて結構デキタお人やと思っていたのですが・・腹黒治済父上の傀儡のような・・って、ほんと主人公が南町奉行の鎮衛さんなのか、清水屋敷から攫われた菊千代さんていうか・・後の坊主頭の若様なのか?。こんがらかった頭で読了。2巻目はもう少し理解できるようになるでしょうか😂2025/04/16
ぶんぶん
27
【図書館】初見の作家さん、かなり書かれているベテランと思われる。 設定は「貴種流離譚」の流れを汲んでいる、将軍のご落胤というお話。 話の流れがぶつ切れでスイスイ進まない、一巻でもあるので要所要所の説明が入り、すんなり話に入っていけない。 二巻からスムーズにいくのだろうか? どうも、事柄を説明したい人らしく、スムーズにストーリーを構築できるか不安。殿様のご落胤、少林寺譲りの拳法、若くて強い、三拍子そろった美男子。取り巻きも、いろいろ居て面白くなりそう。名奉行・根岸肥前守を当てているのも良い、「耳袋」がミソ。2022/07/22