出版社内容情報
新シリーズ第一弾
内容説明
江戸から早馬が会津城下に駆けつけ、城代家老の玄関前に転がり落ちると、荒い息をしながら「江戸壊滅」と叫んだ。会津藩上屋敷は全壊、中屋敷も崩壊。望月龍之介はいま十三歳、藩校日新館にて文武両道の厳しい修練を受けている。日新館に入る前、六歳から九歳までは「什」と呼ばれる組で会津士道に反してはならぬ心構えを徹底的に叩き込まれた。さて江戸詰めの父の安否は?
著者等紹介
森詠[モリエイ]
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。東京外国語大学卒。主な著作に『振り返れば、風』『燃える波涛』『雨はいつまで降り続く』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
79
会津武士道「ならぬことはならぬものです」1巻。会津藩士・基礎の心得1~7に付け加えられた「什の掟」「ならぬことは、ならぬものです」良い言葉ですね。2023/03/20
やま
63
会津(福島県)藩、藩校である日新館で学ぶ若き望月龍之介の活躍の物語です。時は、安政二年(1855)十月二日亥(い)の刻(午後10時)。江戸が大地震(安政江戸地震)で壊滅したとの知らせに仰天する龍之介13才は、江戸藩邸にいる父望月牧之介を心配する。江戸では、会津藩の江戸上屋敷、中屋敷が壊滅し百数十人の家臣たちが死んだと、無事な下屋敷を拠点に復興を急いでいる。会津から大工や、材木を江戸へ送る。2023/04/21
さるお
1
会津藩好きだなぁ。2022/02/04
crvmain
0
望月龍之介は、藩校日新館に通う文武両道に秀でている。 会津藩という独特の藩風のなか日々論語を始めとする漢籍を読み、剣術・馬術・砲術などの武芸にも励んでいる。 安政2年の大地震の中で始まる物語は、日新館での武芸鍛錬の様子・内部での抗争、女子との薙刀勝負、町奴達との喧嘩など次々と目先が変わり、一気に最期まで読了した。 2023/10/11