出版社内容情報
将軍吉宗から大目付を拝命した松波家当主・三郎兵衛正春。蝮と綽名された戦国の梟雄斎藤道三の末えい裔といわれるが、見た目は若くもすでに古稀を過ぎた身である。
しかも吉宗は本気で職務を全うしろと。
「悪くはないな」──冥土まであと何里の今、三郎兵衛が性根を据え最後の勤めとばかり、大名たちの不正に立ち向かっていく。痛快時代小説!
内容説明
大目付松波三郎兵衛は相役の稲生正武から、常陸下館藩主・石川総陽が秘かに江戸に出て、しかも吉原で豪遊していると伝えられる。一方、孫の勘九郎は、吉原で豪遊する怪しい武士を見つけ、その素性を探っていて、爆発事件に遭遇する。武士が石川総陽であることを知った三郎兵衛は、訳ありの総陽を匿い、御家乗っ取りを企む悪徳家老のあぶり出しを手伝うのだが…。
著者等紹介
藤水名子[フジミナコ]
1964年、東京生まれ。作新学院を経て、日本大学文理学部中国文学科に学ぶ。1991年、『涼州賦』(集英社)にて「小説すばる新人賞」受賞。主に、中国・日本を舞台とした歴史小説、時代小説を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
67
古来稀なる大目付「たわけ大名」3巻。松波三郎兵衛正春の孫勘九郎の活躍の巻でしたね、お庭番桐野の過去や素顔が気になります。2021/10/17
デジ姫
8
今回は毒を盛られている大名や桐野の元弟子の先行きが気になりました。2021/08/27
つじつじ
2
結構深刻な状況なのに、緊張感ないなー。ハルさんが気がいいのは、いいんだけど、領民が吉原に売られていく様を見てるなら、そっちをなんとかした方がいいんじゃないかと思ってしまった。みんなたわけだわ。2021/10/17
goodchoice
0
大目付シリーズ第3弾で、今回は三郎兵衛の孫の勘九郎が中心で、今一歩役者不足を感じた。2021/09/16