出版社内容情報
【 創刊 二見ホラー×ミステリ文庫 】 毎月20日頃発売
少女・マキに導かれるまま「島」で目覚め異形の者に惨殺されるボク。
──ボクの謎を追うホラー作家・宮部七徒は、おそろしい真実に近づいていく。
息を止めると目の前に現れる少女・マキ。彼女に誘われるまま、その手を握ると、廃墟ばかりの「島」で目覚めてしまう。
なぜか彼女を救わないといけないという強い責任感に駆られ、彼女の手を引くボク。
異形の者たちが潜む「島」を奔走するが、そのたびに異形の者たちに惨殺され、元の世界に戻されてしまう。
果たして、マキを救うことはできるのか──
内容説明
息を止めると目の前に現れる少女・マキ。彼女に誘われるまま、その手を握ると、廃墟ばかりの「島」で目覚めてしまう。なぜか彼女を救わないといけないという強い使命感と責任感に駆られ、彼女の手を引くボク。異形の者たちが潜む「島」を奔走するが、そのたびに異形の者たちに惨殺され、元の世界に戻されてしまう。果たして、マキを救うことはできるのか―。
著者等紹介
最東対地[サイトウタイチ]
1980年5月9日生。2013年より執筆活動を開始し、同年ホラーブログ『最東対地の嗤う壺』開設。2016年に第23回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『夜葬』で作家デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
79
初読みの作家さん。冒頭から謎。読み進めていけばいく程に謎、謎、謎だらけ。違和感だけは感じるもののどうしてそうなってるのか判らない。かつては人が暮らしていた島は廃墟と化している。その島を謎の少女と歩き回る少年。どこ?誰?何のために?判らないのも恐怖だ。まるでホラーゲームの世界に入り込んだよう。どうやったらクリア出来るのかまるで判らない。度々迎えるデッドエンドはグロく恐怖が直球でくる。夏の夜にはピッタリの作品。背筋がヒヤリとしてクーラー要らずの節電小説。エコだね。2021/08/02
坂城 弥生
40
殺され方が毎回エグかった…2021/12/24
うまる
24
【縛り本:ひらがなのみ4】視点者が惨殺される描写がなかなかエグいです。違う世界に行っては惨殺される、この繰り返しだけじゃない所が良かった。たしかに、死に戻りも嫌だけど、戻れないバージョンも怖いですね。ホラー作家の現代の話との絡みも、マキを巡る話の真相も楽しかったです。もうマキなんて助けなくて良いんじゃないかと思ったけど、全ては必然だったんだなぁ。色々納得できました。2023/05/20
キナコ
21
息を止めると現れる少女・マキと『僕』の視点から始まる。はじめはSFちっくというか、異形が出てくるわ視点がコロコロ変わるわで大変だったが、途中から文章の違和感に気付き、もしかしてと思いながら読み進めてからは一気に面白くなった。途中ではいるオカルトライダーとホラー作家の取材も会話、視点が変わる毎に変わる持ち物や服装の意味とは… 読みきった後の、文章の違和感を知って納得すると共に、真相を知って悲しくなった。これは時間をおいて再読したい。2022/01/04
クライゲッコー
15
夢の中で少女「マキ」を救おうとする少年パートと埋もれてしまった六少年少女失踪事件の謎を追う中年男のパートが入り交じる二部構成となっている。 せっかく新興宗教「真白洗浄興」という異常な宗教があるのだから、その異様な儀式の描写がもっと欲しかったので物足りなくはあったが、少年パートでは何度も夢の中でクリーチャーに殺されてしまうスリラー的展開には満足したし、ミステリとしてはちょっと弱い印象はあるものの全体通して楽しむことができた。2021/09/01
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