出版社内容情報
小物商いをする佐波は陰陽師の時行と検非違使の知道とともに怪異捜しをすることに。だが佐波には亡き父から厳命されたある隠し事が…
内容説明
京の都、葛葉小路で小物商いをする佐波は、唐から取り寄せた巻物『山海経』を依頼主の検非違使・藤原知道に渡す際、つい中を覗いてしまい、描かれていた化生を市中に放ってしまう。実は山海経は知道の幼馴染の陰陽師・安倍時行からの頼まれもので開封厳禁の品だったのだ。結果、出不精の時行と怖がりの知道とともに化生探しをすることになるも、佐波には帰らぬ人となった父から言いつけられたある隠し事が…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
粋
8
なかなか面白かった。三人とも個性的でいいトリオだわ。時行が渡した虫除け付きの護符にはやっぱり意味があるのか気になる。化生はあと四体って言ってたし、佐波の出自もわかってないので続くのよね!?2023/06/13
キキハル
6
平安京で小商をする佐波が山海経から解き放ってしまったあやかしたちを回収していくお話。陰陽師の時行や検非違使の知道も人物がよく描かれていて面白かったです。BL出身のベテラン作家さんたちが頑張っておられるのは嬉しいですね。佐波の出自の秘密も気になるので、続きが是非読みたいです。2021/03/22
綾鷹馨
4
読みやすかった。また続きが読みたいです。2021/04/11
へへろ~本舗
2
平安の妖怪回収チーム系。時行の式神によるもふもふ狐まみれ、羨ましいぞ2021/03/15
はじめ
1
平安&陰陽師で、よくあるあやかし退治もの…すべて大好物なのに、主人公の設定だけが個人的に苦手なので、そこが残念だ…。こういうのってあらすじや表紙だけじゃわからないんだよなぁ。そして、主人公は自分が世話になろうとしている相手(しかも貴族)に対して、いきなり態度がひど過ぎはしないだろうか…知道にはちゃんと敬語なのに…。そんなところが妙に気になってしまった。2023/12/02