出版社内容情報
「世のため人のために働け」の家訓を命に、金でも何でも可哀想な人たちに分け与えるため、自身は貧しさにあえぐ小普請組の若旗本・高山和馬。ある日、ひょんなことから見ず知らずの「ご隠居」を屋敷に連れ帰る。実はこの老人、料理や大工仕事はいうに及ばず、体術剣術、医学、何にでも長けたスーパー爺だった!
和馬はこの老人と暮らすうち、いつしか幸せの伝達師に!
好評シリーズ第5弾!
内容説明
「いいんだよ、その爺さんは…強靱で武芸百般…ほっといても大丈夫」と町方同心からいわれる吉右衛門だったが、本当に腰を痛め診療所に担ぎ込まれる。そこに意識も朦朧とした老人が運ばれてくる。医師の竹下はその顔を見て、老人に助けられた遠い記憶を蘇らせる。貧乏旗本の高山和馬とスーパー居候の吉右衛門、二人のお節介虫が騒ぎはじめ、語らぬ老人の過去を探ると…。