出版社内容情報
マット・スカダーシリーズ最新作。エレインの昔なじみの女性が、ストーカー被害にあい、スカダーに相談をするが…最新作+傑作短篇集
著者等紹介
ブロック,ローレンス[ブロック,ローレンス] [Block,Lawrence]
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
198
久々、ローレンス・ブロックを読みました。旧作の短篇集+新作の中篇という構成の日本オリジナル本とのことです。オススメは、新作で表題作の『石を放つとき』です。主人公の探偵マット・スカダーが私と同い年と知り、親近感が湧きました。 https://www.futami.co.jp/book/index.php?isbn=97845762018702021/03/31
ずっきん
89
翻訳、出してくれるかなあと危惧していたけれど、単行本未収録を含めた短編を合わせて豪華なページ数に。ブロックは本当に短編も上手いよなあ。その時のスカダーと街並みを想像しながら、1編ずつじわじわとじっくり読む。ああ、若い時でも爺になっても、あんたにゃ痺れる。『八百万の死に様』のラスト一行で惚れ込んだクチなので、田口氏と堂場氏のあとがき解説には激しく首肯した。これで最後で構わない。大満足の幕引き。また会えるのなら、それはそれで嬉しいけれど。2021/04/08
猿吉君
69
長年のファン待望のというか集大成というかとにかくたまらなく良い短編集でした。①後半の年老いてからの2作品には最高に感動しました、おじいちゃんになっても元気なスカダーに作者の愛を感じます。②それにしてもモテ過ぎ、羨ましいぞ、特に最後はやりすぎだぞ(笑)③ミステリーとしてもひねりが効いていて「もしかしたら」「え!実はそうなの!」というオチがある作品が多くてレベル高いミステリーです。点数:満点→ずっとファンで楽しい時も辛い時もスカダー読んでました、出版してくれてありがとうございます(^u^)2021/05/11
雅
69
久々のスカダー。何年振りだろう?こんな感じだったなぁ。ミステリーでは無くなんとも泥臭い人間ドラマ。楽しかったです2021/04/11
GAKU
52
マット・スカダーの短編を全て収録した作品集と、マット・スカダーシリーズの最新作の2冊をまとめた日本独自の1冊。短編のいくつかは過去読んだ事があるとは言え、まとめて読めて、さらに80歳になったスカダーの最新作が読めるとは。翻訳はもちろん田口俊樹氏。スカダーシリーズのなんとも言えない雰囲気、久しぶりに堪能させていただきました。これを読んでいたら、久しぶりにまたニューヨークに行きたくなりました。スカダーファンには嬉しい限りの1冊です。 2021/05/27