出版社内容情報
古典落語の大名跡・三遊亭圓朝が創作した代表的作品のひとつ『真景累ヶ淵』を、時代小説の名手奥山景布子が小説化。人間の業の深さ、血縁と因縁が複雑に絡み合った愛憎劇を、時代小説として再編。人物関係図、解題を付す。本作には古今亭菊之丞が監修を行う。
・奥山景布子
名古屋大学大学院博士後期課程修了。高校教諭、大学講師を経て、『平家蟹異聞』でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。以降、時代小説を中心に精力的に執筆を行う。ほか、松本清張賞候補、中山義秀文学賞候補。愛知県芸術文化選奨文化新人賞、新田次郎文学賞を受賞。学生落語コンクールの「広瀬杯」「てんしき杯」の審査委員をつとめる。
なお、本作は「小説 古典落語」の第1冊目として刊行され、以下のラインナップで21年1月まで毎月1冊刊行予定。
9月 第1冊『小説 真景累ヶ淵』(奥山景布子/監修 古今亭菊之丞)
10月 第2冊『小説 牡丹灯籠』(大橋崇行/監修 柳家喬太郎)
11月 第3冊『小説 らくだ』(並木飛暁/監修 桂文治)
12月 第4冊『小説 西海屋騒動』(谷津矢車/監修 未定)
1月 第5冊『小説 品川心中』(坂井希久子/監修 柳家喬太郎)
内容説明
一人の人間が堕ちてゆく死出の旅。圓朝の大作を濃厚に煮つめ、小説へと昇華した作品である。名作落語にあらたな命を吹き込む、シリーズ第1弾。
著者等紹介
奥山景布子[オクヤマキョウコ]
愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。平安文学研究者、高校教諭、大学専任講師などを経て創作を始め、平成19年に、「平家蟹異聞」で第八十七回オール讀物新人賞を受賞し、デビュー。30年『葵の残葉』で第三十七回新田次郎文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょろこ
buchipanda3
タイ子
藤月はな(灯れ松明の火)
NAO