出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
旅籠付き小料理のどか屋の二代目・千吉は両国の川開きの晩、許嫁のおようと花火見物に。大川端で二人は、小さな子を抱いて身を投げた母の姿を見てしまった。千吉は己が泳げぬ金槌なのも忘れて、大川へ…。救けようとしたものの溺れかける。おようは大声で叫んだ。あわてないで、とにかく浮かんで助けを待つように―と。だが、自らも足を滑らせて川のなかへ…。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
54
ついこの間まで「千ちゃんも」と可愛く騒いでたような気がするのにもう嫁とりですか…ヨソの子は成長が早いなあと思う展開だわ。2021/07/11
雅
45
すっかり千吉が主役になり、新たなのどか屋が見えてきた。優しい物語にほっこり2020/12/19
はにこ
34
あんなに小さかった千吉が嫁取りなんて、月日が経ったのだなぁとしみじみする。またもや入水自殺をとめるのどか屋。すごい勘働き!その他の事件も解決とはスゴすぎ。新しいお手伝いが来たけどまた結婚。このパターンが多過ぎる気が。。結婚斡旋所みたいww2021/04/12
ううち
11
第29弾。若おかみが出てきてそろそろ世代交代か。猫ちゃんもいっぱい出てきて把握できぬ。美味しそうなお料理に人助け、捕物とシリーズものならではのペース配分ですね。次で完結かな…? 本編とは関係ないけど帯でネタバレするのやめて欲しい。2023/12/15
ざるめ
11
祝言はまだだけれど、主役は二代目千ちゃんと許嫁の およう ちゃん(*^^*)この話が始まった頃は千ちゃんの両親がまだ祝言を挙げていなかったのにねぇ(*´ー`*)のどか屋の縁の人達や福猫達が多くなりすぎて把握が…(--;)2021/09/14