出版社内容情報
藩御耳役・落合勘兵衛に降りかかる次なる難事とは!? 時代小説ファンを魅了する好評シリーズ!
内容説明
越前大野藩の御耳役・落合勘兵衛は身重の妻を連れ帰郷した。だが勘兵衛は大野に流れる奇妙な風説に驚愕した。無茶の勘兵衛ではなく、無駄の勘兵衛という風説。そして上司の江戸留守居役・松田への誹謗。なにかがおかしい。誰が、どんな意図で…。やがて江戸に戻った勘兵衛は、深更、藩邸に騎馬で上意を伝えに来た使番からの“大名総登城”の触れにおののいて…。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
34
子供もできてすっかり落ち着いてしまった無茶勘は国元では無駄の勘兵衛と陰口をたたかれている。酒井忠清の京から将軍を迎えようとする計画は、堀田正俊の画策により舘林宰相・綱吉を将軍とする方針に押し切られる。勘兵衛や松田様と交流のある稲葉正則は閑職に押しやられていたが…今回は動きの少ない巻だった。2019/05/06
ひさか
5
2019年5月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ20作目。 こぶりな事件な展開だったが、次は時代の転換期のようなので、大事件が勃発かな。2019/06/30
Abercrombie
3
立て続けに読んでた時は、これまでの経過を毎回聞かされるのがうざいと感じたものだが、ちと間が空くと必要だなあ(*/ω\*) 越前松平家をめぐる血縁・因果関係がめんどくさすぎるよ。今回は次巻以降の伏線張りで終わった感じ。将軍代替わりで外患はおさまりそうだけど、内憂は再燃しそうだ。「無茶」改め「無駄」の勘兵衛…。笑える! 2019/06/19
goodchoice
1
思えば勘兵衛も落ち着いてきて、「無茶」をしなくなり、物語としてはやや面白みが薄れてきた。筋立てとテンポが良く読み易いので好きなシリーズなので、何か新たな展開が欲しい。2019/06/15