出版社内容情報
藩御耳役・落合勘兵衛に降りかかる次なる難事とは!? 時代小説ファンを魅了する好評シリーズ!
内容説明
延宝七年(一六七九)の新年が明けた。ある闇夜、落合勘兵衛は小網町で謎の仕客に襲われた。以来、歩くたびに尾行者が…。勘兵衛が御耳役をつとめる越前大野藩には、天敵が存在する。まずは幕府大老の酒井雅楽頭、大老と気脈を通じる越後高田藩主の松平光長と、その家老の小栗美作、さらに越前福井の松平昌親。これら“天敵”と勘兵衛の新たなる闘いが待ち受けていた。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。近年は時代小説に傾注し、徹底した資料収集と分析に基づき、大胆なアイデアと論理的構成で、物語を創り上げて読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
21
もはや無茶勘とは呼べない程逞しくなった勘兵衛。あちこちにあったお家騒動も、勘兵衛の個人的な気がかりもなんとか収まりそうだし、もしかしたらシリーズの終盤に差し掛かってるかも?と少し寂しい。火事の場面で、出動している大名火消に出羽新庄藩が含まれていて、なんとなくニヤニヤしてしまった。2018/06/29
ひさか
5
2018年7月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ19作目。そうそう、官兵衛のストーリー運びってこうでしたね。なんとか官兵衛世界を思い出して、違和感なく読み進めました。次作が楽しみです。2018/09/13
Abercrombie
4
越後高田騒動と、大和郡山藩の九・六騒動にようやく決着がつき、その他の諸事もバタバタと片付く。シリーズの終わりを予感させるなあ。2019/01/09
goodchoice
2
今回はすべてがよい方向に進んで、このまま大団円かと心配した。最後の感じはまだ続く様子なので、次巻を待ちたい。2018/08/20
山内正
2
越前大野藩を借金まみれにと企む高田藩は国家老小栗美作を追い落とそうと罪を被せ?全て大老酒井の企みを新しい老中と稲葉守が大和郡山藩主政長病死との届けに異存有りと申し出る 結果嫡藩に三万石を返し 加増三万で明石へ所替えを言い渡され嫡藩は十五万石で福島へ移封となるそこは雲が漂う天空の城だと? 2018/07/22