出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が人気シリーズ!
内容説明
湯島の切通しを本郷の屋敷に急いでいた田宮流抜刀術の達人矢内栄次郎は、闇に凄まじい殺気を感じ、三つの黒い影に斬りかかられた。なぜ襲うか問う栄次郎に「高樹清四郎、己の胸にきけ」と答える―。どうやら瓜ふたつの侍と間違えられたようだ。ほどなく不忍池の辺と湯島切通し坂下で袈裟懸け一刀両断に斬殺された侍の遺体が発見された。刺客の侍では…?
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
99
栄次郎江戸暦「影なき刺客」19巻。今回の栄次郎さんの、何時もと違うお節介面白かったですね、栄次郎さんと瓜ふたつの侍が登場するとは楽しめました。おゆうさんと栄次郎さん何とか一緒にしてあげたいですね。2018/03/11
Tatsuhito Matsuzaki
13
一橋治済の庶子で田宮抜刀流の達人 矢内栄次郎が活躍する安心安定の時代小説シリーズ19作目。 栄次郎が他人と間違われ襲われるが、その裏には藩主と嗣子を巻き込んだ対立が…。 冒頭から幾重にも張り巡らされた伏線と事件&人間関係が最終章で一つに纏る気持ちよさが、著者の作品をいずれも長期のシリーズ化&ドラマ化にしている理由なんだと感じます。 #徳川治済 #大御所 #御徒目付 #備中 #水沢忠常 #浄瑠璃 #今日の一冊2024/02/29
真理そら
7
栄次郎と姿形だけでなく境遇も剣の腕も性格も似た男が登場。今回は自分に似た人がいるために火の粉をかぶっているので栄次郎としては珍しく理由のあるお節介かもしれない。春蝶やおゆうも登場して久々にしっとりしたお話だった。おゆうは本当に娘義太夫になるつもりなのだろうか…身分の違いというより栄次郎のおゆうに対する気持ちが問題かも。お露にのめりこんだ栄次郎だから朴念仁というわけではないのだけれど。2018/01/27
犀門
2
No. 094 ★★★☆☆2018/05/28
goodchoice
2
栄次郎シリーズもはや19巻となり、そろそろネタ切れかと思っていたら、今回はなかなかの筋立てで楽しめた。さすが小杉さん!2018/03/15