出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋の九歳の息子・千吉が大活躍!一茶ゆかりの流山で悪党の化けの皮を剥ぐ!
内容説明
旅籠付き小料理のどか屋の常連大橋季川は、のどか屋を常宿にしている江戸近郊流山の味醂づくり秋元家の句会に宗匠として招かれた。ただし江戸の大火で焼け出された悪党が近場の野田や流山に移り、押し込みを続けているという。のどか屋のあるじ時吉は、一人息子で満九歳の千吉、大橋季川と流山へと旅立った。秋元家は俳人小林一茶の後ろ盾だったという。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
28
今回は軽い謎解きミステリー風味もあった。千ちゃん大活躍の巻。千ちゃんが可愛く描かれ過ぎているためか、やや影薄の時吉&猫たちになっている気がする。秋元家や堀切家は実在するんだね。2019/02/24
はにこ
24
今回は大橋季川と一緒に流山まで旅へ。料理のお手伝いも大分できるようになり、かけっこも寺子屋での勉強も頑張る千吉が微笑ましい。千吉の思わぬお手柄で一気に有名人に!悪党がアホすぎるとも思ったけど、犯罪者で自己顕示欲が強いのもいるからね。のどか屋で助っ人をしていた桜吉のその後がかかれていてまた良かった。千吉の句でほっこりできたけど、どんどん大人になっていくね。少し寂しいような。2020/10/06
ううち
14
第21弾。タイトル通り、のどかに読めます。味醂の旅。時吉の文才の無さにほっこりする。2019/07/15
izw
13
わらべだからという断り書きがまだ残るが、千吉の成長は目覚ましい。流山まだの旅はまだ歩き通せず、隠居と一緒に駕籠で旅しているが、言い方も、行動も徐々に大人びてきている。千吉の謎解きのお蔭で関八州を荒らしまわっていた盗賊が御用となり、街道中の評判になり、江戸に帰れば瓦版にもなる。今後の活躍が気になるところである。2018/01/31
ざるめ
12
千ちゃん満9歳、そろそろ料理修行へ出る話もチラホラ(^^)今回はおとうと千ちゃんと常連客の季川が句会に招かれ流山へ(^o^)そこで千ちゃんが盗賊を捕まえ大活躍!(;゜∇゜)パレードしたりサインを頼まれたり、凄い事に(^^;)でも天狗にならなかった千ちゃんは偉い!のどか屋の初代福猫のどかが弱っているのが心配(._.)2018/10/12