出版社内容情報
マリアンヌは妹を拘束する大臣に脅され、ある男への裏切り行為を強要される。だがその当人に捕らえられ、惹かれてしまうが……
内容説明
伯爵令嬢のマリアンヌは両親を亡くし、妹とふたり親戚のいるパリへ出てきた。サーカスの団員となって生活を支えているが、親戚の男は妹を売春婦にすると言って脅し、身の軽いマリアンヌに悪事を手伝わせている。ある晩、男から言われた家に忍びこむと、待ち構えていたニコラスという諜報員に捕らえられてしまった。マリアンヌのこれまでの行いもすべて調べあげたらしいニコラスに諜報活動を手伝うよう迫られ、なすすべもない彼女は―。セクシーでキュートなヒストリカル新シリーズ開幕！２０１７年ホルト・メダリオン賞最終選考ノミネート作品！
著者等紹介
ベイトマン，Ｋ．Ｃ．［ベイトマン，Ｋ．Ｃ．］ ［Ｂａｔｅｍａｎ，Ｋ．Ｃ．］
イギリス生まれ。１２年間、美術品やアンティークの鑑定人として、自分でオークションハウスも経営していた。夫の仕事の都合で３人の幼い子供とともにアメリカのイリノイ州に引越したが、中西部の真ん中で何もすることのない生活に飽き飽きし、小説を書きはじめた。これまでに書いたなかでお気に入りは、日本の素晴らしい修復技術である“金繕い”が登場するシーン。今はロマンス作家として、読者が何らかの意味や価値を見出してくれるような物語を作りたいと考えている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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たまきら
23
ふむ、フランス側の視点で繰り広げられるナポレオン百日天下時期のロマンス…というのが珍しくて面白い。様々な粛清が行われた中国文化革命時期の原点を見るようです。両親を失った良家の美しい姉妹…現実では悲惨な目にあったに違いないそのような女子の、姉の奮闘っぷりがかわいくも痛々しい。スパイ養成の「はい素振り百回！うさぎとび百本！」みたいな部分が一番おかしかったかなあ。2018/01/29
あすか
7
☆4.62018/03/22
綾乃
5
ひさびさのロマンス本！ フランスが舞台というのがなんだか新鮮。それも貴族の令嬢が両親を失い、サーカスで綱渡りをしながらスパイに！？ なんだ、そのオドロキの設定、と思いきや、だからこそのこのストーリーになるのか。ううむ。 後半はある意味甘々で最後はHappy End。 そうそう、ロマンス本はそうでなくちゃ！2018/04/15
romance_holic
4
革命の嵐が吹き荒れ、ものすごく血なまぐさい印象があるフランス革命後。時代の波にのまれて本来の身分ならあり得ないほど身を落とし、妹と二人で生き抜いてきたヒロインですが、守ってもらえる人のいない身で、脅迫されたり強制されては抗えず。下劣な親戚と彼女を手駒にしたいヒーローから追い込まれて、嫌々スパイ活動に協力。 ヒーローには嘘をつかれて、嘘をつかれて、また嘘をつかれて。つかみどころのない人物なので何が本当なんだか。ヒロインは妹を守るため、日々をやり過ごし、そんな中で二人の絆が出来上がっていくのが見どころかも。2018/01/17
