出版社内容情報
ヴァロリーは両親の遺言により、二十五歳までに結婚して子供を作らなければ土地を相続できないと知る。男性を全く知らない彼女は…。
内容説明
両親を早くに亡くしたヴァロリーは、一家の地所を立て直すお金を貯めるため少年のふりをして海賊船に乗り込むが、ようやく資金がたまったとき、二十五歳までに結婚して子供を作らなければ土地を相続できないと知る。何年も男として生きてきたから女性らしい振る舞いなどできないし、もちろん男性経験もない。どうやって相手を探せばいいのだろう？事情を知った船員たちがにせのメイドを見つけてくれ、不慣れなドレス姿でヴァロリーはお見合いを繰り返す。そしていよいよ妊娠すべき期限は迫り…
著者等紹介
サンズ，リンゼイ［サンズ，リンゼイ］ ［Ｓａｎｄｓ，Ｌｙｎｓａｙ］
カナダのオンタリオ州出身。１９９７年のデビュー以来、ヒストリカル、パラノーマルを中心に多数の作品を発表（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン
64
兄を殺され復讐に燃え、男装で男のフリをして海賊船の船長として荒くれ者を束ね、相続するはずの地所を手に入れる為の条件にに必死になる強いヒロイン。手下と一緒に必死い婿探しに奔走。慣れない社交界参加、お化粧道具の代用品が・・・爆笑でした。顔が取れたって（笑）ヴァロリーの為に必死になる海賊たちのピンクのお仕着せ姿見てみたい。同じく相続条件に悩むダニエルと利害は一致するけど、似すぎている二人はケンカっプル。ダニエルも立派な人だけど、ヴァロリーが印象的すぎて少しか霞んだかな。爆笑できてキュンとくる楽しいロマンス。2018/01/12
たまきら
23
兄が率いる私掠船（無茶苦茶な制度だよなあ）に同船し、兄の死後は船長として略奪を繰り返してきた貴族の女子が主人公です、あはははは！わけあって結婚しなくてはいけなくなる彼女。求婚者は結構登場するんですが、いろいろあって憎からず思う男の求婚は拒んでしまう彼女が、仕方がないとはいえはがゆい…。サスペンスは結構面白かったかな。忘れられたかと思った伏線もきちんと回収され、にっこり。大笑いできる活劇ロマンスです。しかし、男子はこのまま彼女に振り回されて人生を終えるに違いない…。2017/12/04
じょう
20
面白くて一気に読了。最近、リンゼイさんのハイランダー物を読んでいましたが、ヒロインが船長！面白かった。ただ、作中の何か所かで、時間が１～２週間単位で経過しちゃうのが雑に感じました。2018/03/14
rokoroko
16
心に思うところあって鬱を吹き飛ばす必要があったのでリンゼイサンズを読む。長いこと船でスペイン人と戦ってきた男装のヒロインが９か月以内に結婚して子供を作らないといけなくなった。さて？と言う話笑って読める本は少ない。面白かった2020/05/09
モルテン
16
13年間男として私掠船に乗り、最後の５年は死んだ兄に代わって船長までしたヒロイン。地所を相続するためには結婚して子どもを作らねばならないことを知り、仕方なく結婚相手を探すことに──。／まずヒロインが素敵！これは翻訳者さまが素晴らしいのだと思うんだけど、素のヒロインの口調は完全に男まさりで、読んでいてスカッとする。「支配できる」夫を求めていたこともあって（気持わかる）、結婚後はイニシアチブの取りあいでヒーローとぎくしゃくするのもすごくよくわかる。賑やかで人の良い船員たちも加わって楽しく読了！2017/12/19
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