出版社内容情報
マンガ、アニメ、ゲーム、萌え、犯罪、ひきこもり、腐女子、児ポ法…、“おたく”を取り巻く文化や事件を論じた13年分の時評集。
内容説明
おたく愛好家の精神科医が横断する2001~2014。
目次
『エイリアン9』に驚け!
「ガンパレード・マーチ」はどこが新しいか
萌えアニメ、泣きアニメ
秋葉原巡礼記―取材編
秋葉原巡礼記―分析編
「言葉の効果」による「萌え」
みんなゲーム脳だった!?
「お兄ちゃん」という魔法
ヘンリー・ダーガーとマスコット
おかんは萌えているか?〔ほか〕
著者等紹介
斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
40
何かにのめり込めるのをオタクとすると好感が持てますが萌えとなると毛嫌いしてしまう。 その萌えに書かれた本書でも斎藤環さんのなら面白くて読めてしまう。2023/06/30
魚京童!
8
ネチネチしてた。2015/11/26
もりけい
6
2000年からのゲームラボのコラムをまとたもの。その時にはやっていた事柄を懐かしむ。マニアックではありながらも、その中でメジャーな事柄に留めてくれているおかげで幅広いオタク系をキャッチしていると思われる。話題になった作品やゲームを見逃していることを思い出し、早速購入へ。2016/01/17
KP
4
おたく評論は数あれど、これ程面白く、笑えてなおかつ心理を的確に分析している本は初めてではないかと思います。さすが精神科医。私はおたく腐女子の当事者ですが、他のおたく評論家の精神分析は「完全に的外れか、男性オタクの評論は的確でも、腐女子の批評はトンチンカンなミソジニ―入り乱れる何にも分析出来てない」本しか見た事が無かったため、「女性に共通する身体への違和感から、男性に愛されたいというよりも、女性が女性のための純粋な欲望を追及し始めたら、身体の中身(本体)が男同士の恋愛を志向していた、という分析には脱帽です2015/11/28
ウェイランド
2
14年分のエッセイをまとめてるから懐かしい単語や出来事がちらほら。他の著書に比べたらだいぶ緩い本だった。2016/02/05