出版社内容情報
創業223年、包丁をはじめとする生活の道具を扱う老舗がすぐ真似できる台所の知恵を紹介。季節を感じて幸せを呼ぶ暮らしを学ぶ。
内容説明
何百年も人の役に立ってきた道具には、使われ続ける理由があります―創業223年の老舗が伝える生活の豆知識。神と食べる箸、ざるは魔除け、幸を招くハサミ、世を清めるささら、束子と粗塩パワー、おろし金で長寿、巻いて幸せ…。
目次
菜切庖丁―菜切庖丁は「なっきりほうちょう」と読みます。
おろし金―銅製のおろし金が一番美味しい。そして一生使えます。
曲輪拭漆の弁当箱―木の弁当箱が再び見直されています。
田楽串―春の訪れを知らせる木の芽田楽
焼き網―焼き網作りは大阪・京都の職人にかないません。
ヘンケルスのキッチンばさみ―大阪万博をきっかけに日本にキッチンハサミが定着した!
箸の使い分け
常滑焼の急須―マイセンもロイヤルコペンハーゲンもかなわない!常滑に受け継がれているもの
親子鍋―三つ葉は三春の季語 縁を結ぶ晴れやかな食材
味噌漉し―味噌漉しは縁起の悪い道具?〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ichi
25
【図書館本】12カ月の四季を通した日本伝統の食儀式や食材、調理用具など記載。どれも為になります。一番最後に載っていた初女さんのおにぎりの作り方が写真付きで載っており、おにぎり作りたくなりました!2016/02/09
ケロコ
20
【図書館】木屋が大好き。昨年京都に出掛けたときに『有次』に立ち寄り、名前入りの包丁を購入してきたけど、それ以外のものは買わないで帰った。他のお道具は木屋のものがいいと思ったから。どちらも見た目は全くおなじなのだけど、私にとって、木屋は特別なお店。母から譲り受けた大切な道具が木屋のものばかりだからかもしれない。年末にはまな板が仲間入りした。正方形の檜のまな板。木屋のものが台所にあると背筋が伸びるのだ。2018/01/03
まなあん
12
手元に置いときたい!とても為になり楽しい本。12ヶ月の習わしと日本橋木屋で扱う良質な品々の紹介、上手な使い方を解説。包丁の研ぎ方、勉強になります。私が欲しくなったのは、菜切包丁と外輪鍋、敷き笊、漬物木桶、それから・・・ 食にまつわる道具は不思議と用途に合わせた物を使うと美味しく上手に出来る。初めて出刃包丁を買い使った時の料理の出来の良かった事。しかしながら、「日本橋木屋」老舗との事、私知らなかったのよね〜。出会えて良かった。2015/10/22
なかちゅう
6
図書館から借りてきた本なんだけど…駄目だ、あきらめて購入します、今月厳しいんだけど。(T_T) 江戸時代、徳川家康によって招聘され日本橋に店を開いた「木屋」。その老舗が扱う道具には一つ一つにこだわりがある。派手さはないが、日本の食卓・台所 で大事にしていきたいものばかり。と、とりあえず、「ちろり」が欲しいな~、私。2015/10/18
きりぱい
6
道具推しと思いきや、道具にまつわる歴史やメディアでのうんちくがちょっと面白い。工業製品でなく職人があつらえた昔ながらの道具が多いので、何となく江戸の台所が想起されたり。2015/09/22