出版社内容情報
燃えさかる欲望は愛と呼ぶにははかなすぎて――『パッション』をしのぐ切なさと官能!
自分の驚くべき出自を知った傷心の貴族と、ただひとり愛した人に拒絶された貞淑な娘。
互いの傷を癒しあうように、情熱の関係は燃え上がり……
内容説明
過去に傷ついた経験から愛を遠ざけ、音楽に打ち込む日々を送るペイシェンス。伯爵の息子として育ちながら、卑しい出自が世に知られることとなり、自暴自棄になるマシュー。仮面舞踏会で出会い、現実から逃避するようにしてマシューはペイシェンスに溺れ、ペイシェンスも、“忍耐”を意味する名のとおりマシューに服従することに悦びを覚えていく。互いの傷を癒しあうかのようなめくるめく情熱の関係。だが、そこに“愛”が芽生えはじめたとき、皮肉にもその関係は変わっていき…。
著者等紹介
ヴァルデス,リサ[ヴァルデス,リサ] [Valdez,Lisa]
メリーランド生まれ。ロサンジェルスで育ち、UCLAで英文学学士号取得。現在は夫と子供とともに暮らしている。デビュー作の『パッション』ではロマンスファンのサイトであるAARでベスト新人作家に選ばれ、『ペイシェンス』はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに載った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
26
前作と続き、「問題作」ともいわれる官能ロマンス小説。前作で私生児であることが暴露され、世間への憎悪でいっぱいの男子と、彼に尽くす美しい牧師の娘(次女)。うん、このシンプルな設定だけならフィフティっぽい性嗜好も何となく納得いったかも。和訳を読みつつ、この単語もしかして宗教用語と二重利用かも?うわあ、訳した人大変だったろうな…と。色々苦労した感じがわかります。読後感もすっきりしていて私個人は面白く読みました。ただね~、迎えに行くのはあっても真の支配系人種は膝つかない気がするよ~。2018/09/26
Wet Rush
26
エロに関して言うと、この本BDSMなのね。で、そんなBDSM、かなり精神面に話がフォーカスされて、そこは新鮮で良かった。でもなんとなくストーリー全体的に中途半端感が否めない。http://www.wetrush.com/?p=99192017/03/20
夜の女王
22
前作のパッションに久々にナイスが付いてて、兄弟作があったことを思い出した。が、タイトルが煽るほど盛り上がらずに読了。大きく括ればSM官能小説なんだろうけど、その濡れ場で一々言い訳!バージンのペイシェンスがえらく大胆なのに、マシューが長々理屈攻め。読んでて面倒くさかったわ(笑)そんな防衛線張るほどハードでもないよ(笑)それより、そこで最後までいたさないマシューの我慢。よっぽど彼の方がマゾではない?(笑)マシューの金銭問題がとってつけたようで、それなしのほうがよっぽど面白かったんじゃないかな。2020/01/15
アネム
14
パッションに比べると物足りないけど、これはこれで良い。最後、復讐ではなく、正義によって悪役を成敗できたのは良い!2018/09/01
とろぷり
12
★★★☆☆全てを失い復讐に燃えるヒーロー・マシュー(どん底ヒーロー…好きw)。マシューが早くからペイシェンスへの愛に気付き「俺の嫁作戦」を実行するのは楽しかった♪ただ、比較してはいけないと思いつつも、前作と比べて心をぎゅっと持って行かれるような高揚感をあまり感じることができず、支配と服従も嫌いではないけれど、少し饒舌気味と感じてしまった点は残念。2014/10/06
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- 和書
- ホーキーベカコン 〈2〉