Ｈｏｎｅｙ Ｎｏｖｅｌ 純潔の紋章―伯爵と流浪の寵姫

浅見 茉莉【著】

二見書房（2014/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 268p／高さ 15cm
• 商品コード 9784576141053
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

芳しいその身体を淫らに啼かせたい――
マリカが森で助けた貴公子は伯爵・オスカーだった。
再会したが彼はマリカを覚えておらず、さらに側使えとして雇われることに……。

内容説明

「お前を側使えとして雇う。断るなら―」傲慢な伯爵・オスカーからの誘いを断ったマリカは、脅し同然で彼に雇われた。嫌な印象しかなかったのに、オスカーの新たな一面を知るたびにマリカは惹かれていく。身分違いだとわかっていても、触れられると拒めない。オスカーに抱かれるようになり、次第にマリカの身体は愉悦に染まっていく。だが、突然オスカーは伯爵令嬢と付き合う素振りを見せてきて…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[でんか]

読み友さんにお勧めいただいてさっそく読んでみた本。めちゃよかったです。なんせヒロインとヒーローが感じのいい二人。最初ヒーローは遊び人、遭難し助けられるがヒロインとは分からない。ヒロイン、ロマの民として生きている少女、行きがかり上伯爵家に上がる。当然のようにヒーローが体の関係を強いてくるのですが、ここで、嫌と言えるヒロインと、嫌と言われて待てができるヒーロー、良い感じです。そしてお互いを知り惹かれあう過程がこれまた良い感じ。ヒーローは遊び人を返上し、二人ともいい方へ変化していきます。最後まで楽しく拝読。

2018/01/10

[デイジー]

★★★★☆まさに、王道。出だしのヒーローは、放蕩者でどうしようもないヤツだけど、ヒロインに接するうちに、更生（？）されていく。ただ、最初が娼館帰りというのは、ちょっと頂けない。それとも、初期ヒーローのグズっぷりの象徴でいいのかな？ヒロインは流され系でなく芯のある子でいい。ストーリーは、予想される展開だけれども、二人が心を通わせていく様が丁寧に描かれている。兄的キャラのヴィートがいいヤツすぎるな。勧善懲悪、大団円で、楽しく読了。でも、最後は結婚式まで書いて欲しかった。ヒロインの娘のスピンオフもあるのかな？

2021/11/22

[まとい]

最初はのれなかったんですが、読み進めるうちにヒロインの透明な儚さや無垢さが姿を現し、ヒーロー同様惹かれていき最後まで一気読み。人魚姫のような…なんて切ない恋のお話しなんでしょう。惹かれ合う過程も心がじんわりと温かくなるような優しさ。すれ違いも互いを想い合う故で…。 とてもロマンチックでした。好きです。

2014/11/03

[灯花]

★★★★☆　王道でイイ。

2014/08/14

[お薔薇]

王道のシンデレラストーリーの割には、きちんと2人の恋愛が書かれていて良かった。Ｈは薄いけどこの話には丁度良いかも。

2014/11/17