内容説明
苦しい時、辛い時、泣きたい時、心、癒される「ひと言」がいっぱい詰まった一冊。
目次
1 わかれ
2 さびしさ
3 くるしみ
4 いのり
5 しあわせ
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。’57年、『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年、『田村俊子』で田村俊子賞受賞。’63年、『夏の終り』で女流文学賞受賞。’73年、平泉中尊寺にて得度・受戒。その後、『花に問え』で谷崎潤一郎賞、『白道』で芸術選奨文部大臣賞。『場所』で野間文芸賞、NHK放送文化賞など次々と受賞。2006年、文化勲章受章。歌舞伎、能、狂言、オペラの台本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
40
親友を失い、悲しみにくれる毎日だったが、ここに書かれている言葉に救われた。悔やまない人生にするため、全力投球でまわりと関わりたいし、いい意味で他人に期待するのはやめようと思った。2016/08/25
ぱんにゃー
30
「そして、自分の存在によって、他の誰かを一人でも幸せにするために生きているのです。」いつか思えればいいんです。気持ちだけでもいいんです。/「そして」の前に大前提として、「人は皆、孤独」 だからこそ 寂聴さんは言っいるのですね。ありがとうございます。2013/12/13
佐島楓
28
人を編み物の一目に例えた一節が心に残った。小さくてもあなたの存在は大切なのです。2014/09/23
June
27
冒頭、寂聴さんが優しく語りかける、あなたが悩み苦しみ悲しむとき、この本のどこかにあなたの求める声を探して下さい、と。以下心にとめた言葉(簡略化)心に苦しみを受けた者が人を思いやれる/すべてめぐり逢うものは偶然ではなく、ひとつの出逢いがその人の一生を塗りかえていくことが多い/ふたりで一つの夢を見ることはできない。それくらい人は孤独/恋は錯覚の上に咲く花/恋とは悩みたがる気分/いい天気だとか、おいしいとか、そんなつまらないことをふっと口にして聞いてもらえる相手がいる、それが生きているということかもしれません。2015/01/21
メルティ
26
わかれ、さみしさ、くるしみ、いのり、しあわせ、の五つの項目に分けられた寂聴さんのことば。心の琴線に触れることばがたくさんありました。「 生きるとは、人に出逢い、やがて別れていくこと。それは、限りなくくり返し渚に打ち寄せ、去っていく波の動きのように。」人との出逢いは一期一会、一秒後には、もう別れているかもしれない。そう考えたならば、この一分一秒がかけがえのないものに、自分にも他人にもやさしくなれるような気がします。2013/10/10