出版社内容情報
獄門首となったはずの鼠小僧次郎吉が甦った。
蠢く紀州裏御庭番の影。
一万八千石の大名家を出た若月丹波守と爺の裏長屋に元紀州鳶頭の父と娘が入居。
将軍家斉までからんだ鼠騒動のカラクリとは?
内容説明
幕府の大目付を兄にもつ、那須川藩一万八千石の若月丹波守清胤は、故あって傅役の爺と二人で出奔、八丁堀の裏長屋でよろず揉め事相談で糧を得ている。折しも江戸の大店から相談人に用心棒の依頼が殺到。十年前に刑死したはずの鼠小僧次郎吉一味が甦り次々と商家を襲っているからだ。殿と爺の長屋に元紀州鳶頭の父と娘が入居。何やら訳ありの様子。父娘の話によると…。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
63
剣客相談人「疾れ、影法師」11巻。ねずみ小僧次郎吉よみがえる、老中水野忠邦 御金改役後藤家後藤三右衛門光亨、紀州藩が絡む物語。捕縛されて処刑された、ねずみ小僧次郎吉は生きていたしかも二代目ねずみ小僧次郎吉は息子それに娘も加わり面白く読めた。2014/06/18
Totchang
10
今回は鼠小僧次郎吉が登場。なぜ彼は(一味は)武家だけを襲っていたのに今回は商家を狙うのか。そもそも義賊鼠小僧はなぜ誕生したのかにも迫る、とても面白い筋立てであった。勿論ちゃんばら場面も息を呑む戦いが展開され、殿も怪我を負うが・・・。2021/05/08
sai
2
図書館の新刊紹介で予約、シリーズ物だったのねぇ~、それも11巻目とは…(゜o゜;) 森詠さん初読だったけど、さらっと読めた。2014/07/14
カラヤ3
1
鼠小僧治郎吉2世が舞台回し役となり物語が展開。また大藩のお庭番が治郎吉と連携して動いたがそんなにお庭番がいるものだろうか。2022/04/17
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