出版社内容情報
時代小説に本格推理の新風を吹き込んだ!
鈴鹿蘭三郎が謎に挑む。
江戸中の武士、町人が待ち望む仲秋の名月。その夜、惨劇は起こった。
お軽という女と、身許不明の男の無理心中だったが…
内容説明
北町奉行所定町廻り同心・鈴鹿彦馬の妾腹の子・蘭三郎の住む霊岸島長崎町二丁目の十軒長屋で、事件は起きた。妾のお軽が殺され、間男が首を吊って死んだのである。起倒流竹中道場の同門である山崎弥太郎と蘭三郎は、お軽宅の小女およねが連れて行かれた永島町の調べ番屋へ行き、居合わせた臨時廻り同心の中島兵三郎から“これは無理心中”と聞かされるのだが…。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞。近年は時代小説に傾注している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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