出版社内容情報
前の京都所司代・板倉周防守が狩衣姿の刺客に斬られた。狩衣を着た凄腕の剣客ということで、信平に疑惑の目が向けられ……。疑惑の渦中の信平に、老中から密命が下った。 続々重版の人気シリーズ、第4弾!
内容説明
公家鷹司信房の四男・信平は、三代将軍家光の正室となった姉の孝子を頼り、十五歳で京より江戸に出て、五十石の旗本となった。三年後、紀州藩主の愛娘・松姫と結婚したが、千石取りになるまでは共には暮らせない。そんな日々、前の京都所司代・板倉周防守が狩衣姿の刺客に斬られた。狩衣を着た凄腕の剣客ということで、信平に疑惑の目が向けられ…。
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ]
1967年、広島県生まれ。2003年に架空戦記でデビュー以降、執筆活動に入る。2010年に時代小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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るぴん
28
図書館本。とある藩のお世継ぎ騒動に巻き込まれたり、狩衣を着た暗殺犯に疑われたりしながらも、千石に向けて着実に進んでいる信平。故家光、家綱、豊後守、本理院、さらには松姫の父・頼宣公や京都の父までが信平を優しく見守っているのは、ちょっと恵まれすぎじゃないか?…という気もするけれど、まぁそれはそれ(笑)。松姫と早く一緒に住めるようになるといいな(^^)2015/03/29
カピバラ
27
狩衣姿ゆえに疑われた信平が、自分が悪いといったときに、あんなにいつも狩衣姿に反対している善衛門が、「意地でも狩衣でいなされ!」と意固地になった姿が面白かった。信平も松姫のことでどんどん人間臭くなっているし、周りのキャラクターも濃くなってきてますます味がでてきましたな~!!「女剣士」の話がよかった。2013/12/13
ちゃちゃ丸ママ
19
4篇の事件を解決する信平。どの話も気に入っているけれど、やはり、最後の「暴れ公卿」が一番私的には好きですね。信平と父、信房。疎遠とも言える二人の関係が手紙を通して改善したこと。そのことに、異母姉である本理院(前将軍家光公御台所)が手を貸しているところもまた好いのだ。親子、姉弟の絆が確かに感じられて心の中が暖かくなる。そして、信平と松姫の関係も絆が深まっていく様がしっかりと伝わってきて嬉しい。何よりその中でもおめでたいのは暴れ公卿の事件を解決したことで5百石の加増が許された事に尽きるでしょう。もう一息だ。2014/09/09
ひっと
18
今回も面白かったです。毎回、毎回外さないな~、ツボにズンと入ります。好きなキャラである佐吉が活躍し始めたので嬉しいです。でも昔の仲間が五味さん以外でてこないのが少し残念です。2013/08/02
夜の女王
16
☆☆☆ 今回は短編4つ。それぞれ面白く読みやすかったけど、あっという間に読み終わってしまって物足りない。もっと松姫との絡みがほしかったな。2012/09/18
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- 和書
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