内容説明
人とあやかしの血を引くOLのちづるは、真実を見抜く特別な力「麒麟眼」を持つせいで、周囲から孤立しがち。そんなある夜、彼女は人間社会の裏側にある春龍街の住人―あやかしの白露と出会う。半ば強引に春龍街へと連れてこられたちづるは、美術商をする白露に誘われるまま真贋鑑定の依頼を手伝い始めるが…。吉祥の証と言われる全てを見透かす善き眼を持ったちづると、凶兆を告げる最悪のあやかし「鵺」の白露。善悪コンビが紡ぐあやかし謎解き奇譚ここに開幕!アルファポリス第5回キャラ文芸大賞謎解き賞受賞作!
著者等紹介
雨宮いろり[アメミヤイロリ]
2022年「あやかし移動都市の美術商―鵺の本音は分かりにくい」でアルファポリス第5回キャラ文芸大賞謎解き賞を受賞し、2023年同作を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桜城誠
1
とてもいい作品でした。まずちづると白露のキャラがいい。ちづるは強気で真っ直ぐ白露にぶつかっていく姿が読んでいて気持ちがいい。白露も飄々としていてスケベ心が感じられないのがあっさりしていて私好み。そんな二人のやり取りも軽妙で、恋に落ちる過程も納得の行くものになっている。昨今食傷気味な前世での因縁がどうとかいうのよりよっぽど説得力がある。ストーリーも、ほどよい謎解きバディものとして完成度が高く感じた。良作。2023/12/08
えりか
0
読み終わったー 今回は、凶兆の象徴鵺の白露と吉兆の象徴麒麟眼を持つちづる。 孤独を知っている二人があらゆる事件や鑑定をしていく物語。 そして、麒麟眼がどうゆう役割をもった眼なのか。 麒麟眼の本当の使い方とは? 白露とちづるの仲はどうなるのか。 また、孤独を知っている二人だからこそ寄り添える心あたたまる物語2024/01/03