出版社内容情報
口入れ稼業の要諦は人を見抜く眼力。名手が贈る感涙シリーズ、待望の第3弾!
内容説明
国許を追われた羽州浪人・永井新兵衛は、ひょんなことから口入れ屋の庄三郎に拾われた。第二の人生は剣の腕を買われての用心棒稼業だ。ある日、不審の者に脅える小伝馬町の大店の主人が助けを求めてやってきた。新兵衛の見立てでは、懲らしめたはずの強盗集団・牙組の残党がまたぞろ動きだしたらしい。今度こそは逃さぬと、新兵衛は覚悟をかためる。
著者等紹介
花家圭太郎[ハナヤケイタロウ]
1946年、秋田県生まれ。明治大学卒。出版界で働いた後、1988年『暴れ影法師‐花の小十郎見参』でデビュー。スケールの大きな構想と緻密な構成で次々と傑作時小説を発表、注目の人となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M2
4
大好きなこのシリーズ、今回も主人公の温かさにとろりと触れながらほんわりとした気持ちで読み終えました。岩伍が可愛いくて応援したくなります。お奉行様と繋がりが出来たところで次巻は奉行所絡みの大事件で岩伍が活躍してその次くらいがお家騒動の決着かしらねと思っていたらまさかの大円談。幸せそうな2人の姿を見ればこちらもほのぼの嬉しくなるけど、それにしてもやっぱり新兵衛の活躍はもっと読みたいです。新婚さんの新兵衛でシリーズが続くといいな。2011/10/01
まりりんりん
3
2012年の読み始めはコレ。 口入れ屋に陰徳の人と言われる商家の主人から用心棒の依頼が舞い込んでくる。しかし訪ねてみれば、用心棒とは名ばかりののんびりした日々が続くばかり。どうもおかしい・・・そう思った新兵衛は元牙組で今は八丁堀の岡っ引きとなった岩伍に仕事を依頼し・・・。 新兵衛の懐深い人情がスリのお竜や小悪党だった岩伍の心を解し、一身二生の道を開いていく。 永井新兵衛が浪路を待ち続けた日々もようやく報われて・・・。まさかこれで終わりではないですよね? もっと続きが読みたい作品。2012/01/01
すずめ
3
えええこれで終わりなの!?続いて欲しいなあ…。嫁さんにお料理とか江戸暮らし教える新兵衛さんが見たい。2011/10/06
だいしょう@SR推進委員会
3
今までの事件に関わってきた悪人どもを成敗しただけでなく、新たに多くの人まで救って、主人公は晴れて想い人を迎えます。まさに絵にかいたような大団円。とても魅力的な青年だっただけに、これで終わってしまうのはちょっと残念。奉行所のお役人とも繋がりができたのだから、もっと捕物に参加して、江戸の飄々とした用心棒生活を続けてほしかったな。想う娘もあっさり江戸に現れて拍子抜けしたくらい。そこはもう一つ事件があってもよかったんじゃないかといいたくなる。でも、もしやまだ続くのかな? 完結編とは書いてないような気がする。2011/09/27
Totchang
1
人道楽帖シリーズ3巻を2日で読み終えました。楽しい時代劇エンターテインメント。主人公がスーパーマンであるのは桃太郎侍も同じですが、こちらは「法話」の旨さが加わります。肩の力を抜いたまま、陽だまりで活字を追いました。2015/04/04
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